中学理科(生物・地学)の問題演習
令和3年11月14日
花のつくりとはたらき
※( )内の高校の入試問題を参考に作られています。(アルファベットは半角で、カタカナは全角で入力すること)
(1)マツの花のつくりを調べるため、次の観察を行いました。これに関して、あとの①~②の問いに答えなさい。
(千葉県公立高校入試)
観察
図1のA,Bそれぞれの花からピンセットでりん片をはぎ取り双眼実体顕微鏡で観察した。Aのりん片を見ると、種子になる部分はむき出しになっていた。Bのりん片を見るとXの袋の中に、小さな粒がたくさんあった。
① 下線部について、Xの袋と小さな粒をそれぞれ何というか。名称を書きなさい。(全角で入力すること)
② 次の文章は、マツの花の観察からわかることについて述べたものである。文章中の ア , イ にあてはまることばを、それぞれ書きなさい。(全角で入力すること)
マツのめばなには ア がなく、種子になる部分はむき出しになっていた。このように種子になる部分が ア につつまれていない植物を イ 植物という。
(2)図2は被子植物の花の模式図である。受精した後、種子になる部分として適切なものを、図2のア~エから1つ選んで、その符号を書きなさい。(全角で入力すること)
(兵庫県公立高校入試)
(3)Kさんはランの花を観察し、調べたことをアブラナの花と比較しながら次のようにまとめた。このことから考えられることとして最も適するものをあとの1~4の中から一つ選び、その番号を答えなさい。(半角数字のみ入力すること)
(神奈川県公立高校入試)
ア:最も外側にあり、花全体を支えている。アブラナも、同じ名称のものが同様の位置にある。 イ:アと同様の色をしているが、アよりも内側に、花の中心にあるエを囲むようについている。アとイはアブラナと同様の位置関係にある。 ウ:花の中心にあるエを囲むようについていて、昆虫が乗るのに適した形をしている。アブラナの花の最も大きい面積を占める部位と同じ部位である。 エ:柱頭、やくなど、受粉に必要なものが一つに集まるつくりであり、子房につながっている。 |
1.アはがく、イとウは花弁であり、エはめしべとおしべのどちらにも相当する。
2.アはがく、イは花弁、ウはおしべ、エはめしべである。
3.アとイは花弁、ウはがくであり、エはめしべとおしべのどちらにも相当する。
4.アとイはがく、ウは花弁、エはおしべである。
令和3年8月1日
地球の公転と星座
※大阪府の清風高校の入試問題を参考に作られています。(アルファベットは半角で、カタカナは全角で入力すること)
次の文章を読み、あとの問いに答えなさい。
図1は、太陽のまわりを公転する地球と黄道付近の4つの星座を、北極側から示したものである。また、A~Dは春分・夏至・秋分・冬至のいずれかの日の地球の位置を表している。
(1)①地球の自転の向き、②地球の公転の向きはどちら向きか。適するものを図1の矢印a~dからそれぞれ選び、記号で答えよ。
(2)春分の日の真夜中に、南の空に見える星座は何か。適するものを次のア~エから選び、記号で答えよ。
ア おうし座 イ しし座
ウ さそり座 エ みずがめ座
(3)地球がDの位置にある日の真夜中に真南の空に見える星座を観測した。30日後の同じ時刻に、その星座はどのように見えるか。適するものを次のア~オから選び、記号で答えよ。
ア 30日前と同じ位置に見える。
イ 真南に見え、30日前よりも天頂寄りに見える。
ウ 真南に見え、30日前よりも地平線寄りに見える。
エ 30日前よりも東寄りに見える。
オ 30日前よりも西寄りに見える。
(4)地球がCの位置にあるとき、夕方南の空に見える星座は何か。適するものを次のア~エから選び、記号で答えよ。
ア おうし座 イ しし座
ウ さそり座 エ みずがめ座
(5)地球がAの位置を通過してから1年間に、太陽は黄道付近の星座間をどのように移動しているように見えるか。適するものを次のア~エから選び、記号で答えよ。
ア おうし座→しし座→さそり座→みずがめ座→おうし座
イ おうし座→みずがめ座→さそり座→しし座→おうし座
ウ さそり座→みずがめ座→おうし座→しし座→さそり座
エ さそり座→しし座→おうし座→みずがめ座→さそり座
令和3年5月2日
前線と天気
※大阪星光学院高校の入試問題です。(すべて全角のみで入力すること)
日本のある地点で、9月16日0時から17日24時にかけて気象観測を行った。図1は、16日18時における天気図を簡略化したものである。図2は、気温,気圧,湿度の変化を図1のA~Cのいずれかの地点で観測した結果であり、観測地点の16日17時から16日22時の天気は、雨であった。以下の各問いに答えなさい。
(1)図1の前線Xはどのようにして進むか。次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
ア 暖気が寒気を急激におし上げるように進む。
イ 寒気が暖気を急激におし上げるように進む。
ウ 暖気が寒気の上にゆるやかにはい上がるように進む。
エ 寒気が暖気の上にゆるやかにはい上がるように進む。
(2)図1の前線Xと前線Yの移動速度のちがいにより、今後生じることが予想される前線の名称を書きなさい。
(3)図1の地点A,B,Cのようすについて、正しく説明しているものはどれか。次のア~カから2つ選び、記号で答えなさい。
ア 地点Aで観測されやすい雲は、積乱雲である。
イ 地点Bの天気は雨である。
ウ 地点Bと地点Cでは、地点Cのほうが気温が高い。
エ 地点Aと地点Bでは、地点Bのほうが気圧が低い。
オ 地点Aと地点Cでは、地点Cのほうが激しい雨が降っている。
カ 地点Bでは北よりの風がふいている。
気温 |
気圧 |
湿度 |
|
ア |
① |
② |
③ |
イ |
① |
③ |
② |
ウ |
② |
③ |
① |
エ |
③ |
② |
① |
(4)図2の①~③は、気温,気圧,湿度のいずれかの変化を表している。正しい組み合わせはどれか。右のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
(5)観測地点の16日の22時から24時および17日の8時から10時に、どのような気象の変化が起きていたと考えられるか。下のア~カから1つ選び、記号で答えなさい。
16日の22時から24時 |
17日の8時から10時 |
|
ア |
温暖前線が通過した |
寒冷前線が通過した |
イ |
温暖前線が通過した |
低気圧の中心が最も接近した |
ウ |
寒冷前線が通過した |
温暖前線が通過した |
エ |
寒冷前線が通過した |
低気圧の中心が最も接近した |
オ |
低気圧の中心が最も接近した |
温暖前線が通過した |
カ |
低気圧の中心が最も接近した |
寒冷前線が通過した |
令和3年1月10日
地層と堆積岩
※大阪府の関西大学北陽高校の入試問題を参考に作られています。(すべて全角で入力すること)
大地に関する次の問いに答えなさい。
私たちが暮らす地球は、長い年月をかけて今日の状態に至っている。地球の歴史は地層に刻まれており、地層を分析すると、その場所の歴史を知ることができる。
(1)地球が誕生したのは今から約何年前か、適当なものを次のア~オから1つ選び記号で答えなさい。
ア 460万年前 イ 4600万年前
ウ 4億6000万年前
エ 46億年前
オ 460億年前
(2)次の文を読み、あとの①,②に答えなさい。
押し固められた地層が、長い時間をかけて硬い岩石になったもののなかには、流水が地表にはたらきかける作用によってできた、れき岩,砂岩,泥岩などがある。
これらの岩石は、粒の大きさによって分類されており、れき岩は( a )mm以上,砂岩は( a )~( b )mm,泥岩は( b )mm以下の粒で構成されている岩石である。
① 文中の下線部の作用を3つ漢字で答えなさい。
② 文中の空欄( a )と( b )に入る数字を次のア~クからそれぞれ1つ選び記号で答えなさい。
ア \( \displaystyle \frac{1}{32} \) イ \( \displaystyle \frac{1}{16} \)
ウ \( \displaystyle \frac{1}{10} \) エ \( \displaystyle \frac{1}{4} \)
オ \( \displaystyle \frac{1}{2} \) カ 1
キ 2 ク 3
(3)降りつもった火山灰などが長い時間をかけて押し固められた岩石の名前を漢字で答えなさい。
(4)生物の遺がいや海水中にとけていた成分が固められた岩石のなかで、うすい塩酸をかけると気体が発生する岩石の名前と、発生する気体の名前をそれぞれ答えなさい。
(5)岩石が、水や大気のはたらきによってしだいにくずれたり、性質が変化することを何というか、漢字で答えなさい。
令和2年9月28日
遺伝の法則と形質
※函館ラ・サール高校の入試問題を参考に作られています。(アルファベットと数字は半角で、それ以外は全角で入力すること)
次の文章を読み、あとの問いに答えなさい。
親から子へと形質(形や性質)が伝わっていくことを遺伝という。この遺伝のしくみについての研究は19世紀後半頃から行われてきた。オーストリアの司祭であった 1 は、修道院の庭に 2 を植え、種子の形や子葉の色などの7つの形質に注目して実験を続けた。そして 1 の法則と呼ばれる3つの法則(優性の法則, 3 の法則,独立の法則)を発表した。
1 が実験に用いた 2 は自然状態では自家受精(自分のおしべでつくられた花粉が自分のめしべについて受精すること)を行う。ある交配によってできた子世代を$F1$,$F1$の自家受精によってできた孫世代を$F2$,$F2$の自家受精によってできたひ孫世代を$F3$…というように呼んでいくことにする。また、 2 の種子の形には丸いものとしわのものがあり、種子の形を丸くする遺伝子を$R$,種子の形をしわにする遺伝子を$r$とする。もっている遺伝子が$RR$または$Rr$であれば丸い種子に、遺伝子が$rr$であればしわの種子になる。1個体がつくる種子の総数はすべて同じであるとして次の交配を考える。
遺伝子が$RR$の丸い種子と遺伝子が$rr$のしわの種子を選び、それぞれをまいて育てた。そして丸い種子から育った個体のおしべから花粉をとり、しわの種子から育った個体のめしべに受粉させた。この交配によってできた種子($F1$)はすべて丸い種子で、もっている遺伝子は 4 である。この種子($F1$)をすべてまいて育て、それぞれをすべて自家受精させてできた種子($F2$)を集めると、丸い種子としわの種子が3:1の割合で含まれていた。このうち、丸い種子のなかには遺伝子が$RR$のものと$Rr$のものが 5 の割合で含まれている。
(1)次のうち、遺伝がまったく関係していないものを1つ選び、記号で答えよ。
ア 背の高い両親から生まれたタカシ君は、クラスで一番背が高かった。
イ 血液型がA型の両親から生まれたナオキ君の血液型はO型だった。
ウ レスリング選手の父を持つキョウコさんはレスリングのオリンピック選手になった。
エ 妻が好きなアニメをいつも一緒に見ていた夫のヨシヒロさんは、アニメが大好きになった。
オ ユウヤ君はいつもリレーの選手に選ばれていたが、妹のユウコちゃんも走るのが速かった。
(2)文中の空欄 1 ~ 3 にあてはまる語句を答えよ。
(3)文中の空欄 4 にあてはまる遺伝子をアルファベット2字で答えよ。
(4)文中の空欄 5 にあてはまる比を答えよ。
(5)仮に種子($F2$)の中から丸い種子だけをすべて選び出し、それらを育ててそれぞれ自家受精させたとすると、得られる次世代の種子の中で丸い種子の割合は何%になると考えられるか。小数第1位まで答えよ。必要があれば、小数第2位を四捨五入すること。
(6)種子($F2$)をすべてまいて育て、それぞれ自家受精させてできた種子($F3$)には、しわの種子が何%含まれているか。小数第1位まで答えよ。必要があれば、小数第2位を四捨五入すること。
(7)このように自家受精をくり返していったときに、しわの種子の割合が45%を最初に超えるのは何世代目か。$F1$,$F2$のように答えよ。