この問題でおさえておきたいこと
被子植物と裸子植物のちがいを理解する!
被子植物ではがく、花弁、おしべ、めしべで花がつくられ、受粉後に胚珠は種子、子房は果実になる!
解答
(1)
① Xの袋…やく 小さな粒…花粉
② ア …子房 イ …裸子
(2)
ウ
(3)
1
重要事項のまとめ
・種子植物
花を咲かせ、種子で子孫をふやす植物を種子植物という。
種子植物は、胚珠が子房に包まれている被子植物と、胚珠が子房に包まれておらずむき出しになっている裸子植物の2つがある。
・被子植物の花のつくり
一般的には、外側からがく、花弁、おしべ、めしべというつくりになっている。
- がく…
花を保護する役割をもっている - 花弁…
花びらのことである - おしべ…
先のほうにやくがついていて、中に花粉が入っている
めしべを囲うようについている - めしべ…
中心に一本あり、先の部分を柱頭、根もとの部分を子房という
子房の中に胚珠が入っている
柱頭に花粉がつくことを受粉という。受粉後、子房は果実となり、子房の中の胚珠は種子となる。
・裸子植物の花のつくり
裸子植物の花は雄花、雌花にわかれており、自分の中におしべとめしべを持っているわけではない。
裸子植物であるマツの花はりん片が集まってできていて、雄花のりん片には花粉が入っているやく(花粉のう)が、雌花のりん片には胚珠がついている。
花粉が胚珠に直接つくことで、胚珠は種子となる。
解説
(1)① 「種子になる部分」とは胚珠のことなのでAがマツの雌花であり、Bがマツの雄花とわかります。雄花のりん片についているものは、「重要事項のまとめ」にあるとおり、やく(花粉のう)です。やく(花粉のう)に入っているものですから、「小さな粒」とは花粉のことです。
② 文の後半部分を見ると、 ア は本来は種子になる部分(=胚珠)をつつむものだと考えられるので、子房を示すとわかります。そして、胚珠が子房につつまれていない植物とは「重要事項のまとめ」にあるとおり、裸子植物のことですから、 イ には「裸子」が入ります。
(2)「受精した後」とありますが、要するに「受粉をした後」と考えて問題ありません。種子になる部分は胚珠で、胚珠はめしべの根もとにある子房の中にあるのですから、ウが正解です。ちなみに、アは柱頭、イはやく、エは子房をあらわしています。
(3)エの文を読むと、「柱頭、やくなど、受粉に必要なものが…」とあります。この文言から、エは「めしべとおしべのどちらにも相当する」ものと考えられるので、正解の選択肢は1か3にしぼられます。
そして、アの文には「最も外側にあり、花全体を支えている」とあり、「重要事項のまとめ」の内容から考えると、アはがくであると判断できます。よって、正解は1です。
この考え方以外にも、ウの文に「昆虫が乗るのに適した形をしている」とあることから、ウを花弁と判断するという解き方でも正解できます。