中学理科(生物・地学)の問題演習
火成岩について
※過去の兵庫県の公立高校入試問題で出題された問題です。
1 図1は、兵庫県豊岡市の玄武洞の写真である。火成岩の一種である「玄武岩」という岩石名は、この玄武洞の名前にちなんで命名されている。
(1)図2は、玄武岩をルーペで観察したスケッチである。この岩石の特徴について説明した次の文の ① , ② に入る適切な語句を書きなさい。
① という比較的大きな鉱物の部分を、 ② という細かな粒などの部分がとりまいている。
(2)図3は、3種類の火成岩にふくまれる鉱物の種類とその割合を示したものである。玄武岩にあたるものとして適切なものを、次のア~ウから1つ選んで、その符号を書きなさい。(全角カタカナで入力すること)
2 玄武岩以外のある火成岩について調べた。
(1)図4は、ある火成岩をルーペで観察したスケッチであり、肉眼でも見えるほど大きな鉱物の結晶でできている。このような岩石のつくりのことを何というか、書きなさい。
(2)図4の岩石にふくまれる鉱物の結晶の大きさと岩石のつくりが、図2の玄武岩と違う理由について説明した文として適切なものを、次のア~エから1つ選んで、その符号を書きなさい。(全角カタカナで入力すること)
ア 図4の岩石は、マグマが地表付近で、急に冷えて固まってできたものだから。
イ 図4の岩石は、マグマが地表付近で、ゆっくりと冷えて固まってできたものだから。
ウ 図4の岩石は、マグマが地下深くで、急に冷えて固まってできたものだから。
エ 図4の岩石は、マグマが地下深くで、ゆっくりと冷えて固まってできたものだから。
細胞分裂とその観察
※京都府の同志社高校の入試問題です。
次のア~キの各文は、植物細胞または動物細胞の体細胞分裂に見られるごく一般的な現象の一部を記述したものである。下の問いに答えなさい。
ア 染色体が細胞の中央に並ぶ。
イ 細胞の体積が回復する。
ウ 細い糸状の染色体が太い染色体に変わる。
エ 細胞質の分裂が完了する。
オ 細胞の中央部に仕切りが形成される。
カ 細胞の中央部が外側から内側にくびれる。
キ 染色体が割れ目から分かれて両極へ移動する。
(1)次の問いに答えよ。
① ア~キの各文のうちから植物細胞の分裂過程と関係のないものを除き、残りを植物細胞の分裂過程の順番に並べ、記号で答えよ。ただし、ウを初めとすること。(記号は全角カタカナで入力し、記号と記号の間に→を入れること)
② ア~キの各文のうちから、動物細胞では見られない現象を選び、記号で答えよ。また、その現象がなぜ見られないのかを説明せよ。
(2)図はタマネギの先端を表している。光学顕微鏡で体細胞分裂を観察するのによく用いられる部分を図の(a)~(d)から1つ選び、記号で答えよ。(括弧はつけずに半角アルファベットのみ入力すること)
(3)(2)で、体細胞分裂を観察するときにうすい塩酸を用いた。その役割を説明せよ。
細胞のつくり
※過去の秋田県の公立高校入試問題を参考に作られています。
表は、A~Cの生物が行うはたらきや細胞のつくりについてまとめたものである。次の問いに答えなさい。
(1)表のs,tに入るのは、○,×のどちらか。それぞれ書きなさい。
(2)表で示したPの部分を観察しやすくするために、ある染色液を使ったところ、赤く染まった。ある染色液とは何か書きなさい。
(3)次のア~エは、表のu,vのいずれかに入れることができる。uに入れることができるものはどれか。すべて選んで記号で答えなさい。(すべて全角で入力すること。記号はアイウエオ順で入力し、記号と記号は全角の読点(、)でつなぐこと。)
ア 細胞膜がある イ 細胞壁がある
ウ 葉緑体がある エ 核がある
(4)葉緑体があるのはA~Cのうちどれか。次のア~オから選んで記号で答えなさい。(全角で入力すること)
ア AとB イ BとC
ウ Aだけ エ Bだけ オ Cだけ
光合成のしくみ
※京都府の同志社高校の入試問題です。
光合成は、次の関係図で表すことのできる植物の重要なはたらきの1つである。これについて、【実験Ⅰ】および【実験Ⅱ】を行った。あとの問いに答えなさい。
【実験Ⅰ】
Ⅰ-① 試験管Aには呼気だけを吹き込み、ゴム栓をする。試験管Bにはタンポポの葉を入れ、さらに呼気を吹き込み、ゴム栓をする。
Ⅰ-② 試験管Aおよび試験管Bに30分間直射日光を当てる。
Ⅰ-③ それぞれの試験管においてゴム栓を少し外してこまごめピペットで石灰水を入れ、すばやくゴム栓をする。
Ⅰ-④ よく振り、試験管Aおよび試験管Bの中の溶液のようすの違いを観察する。
(1)Ⅰ-④の結果、試験管Aの中の溶液のようすは試験管Bと比べてどのような違いがあるか答えよ。
(2)(1)の違いは、上記の実験Ⅰ-②における試験管中の物質 W の量の違いによる。物質 W の名称を答えよ。
【実験Ⅱ】
Ⅱ-① ふ入りのコリウスの葉の一部をアルミはくでおおい、日光をじゅうぶんに当てたあと、熱湯に入れる。
Ⅱ-② 熱湯から取り出し、あたためたアルコールにつける。
Ⅱ-③ 水につけてやわらかくしたあと、ヨウ素液につける。
(3)Ⅱ-③の結果、(a)日光を当てた葉のふの部分、(b)日光を当てた葉の緑色をしていた部分、(c)アルミはくでおおった葉のふの部分、(d)アルミはくでおおった葉の緑色をしていた部分の色はそれぞれどのように変化するか。または変化しないか。次のア~オから1つ選び、それぞれについて記号で答えよ。(全角カタカナで入力すること)
ア 変化しない。
イ 黒色になる。
ウ 黄緑色になる。
エ 赤色になる。
オ 青紫色になる。
(4)(3)でヨウ素液につけたときに色が変わったのは、その部分に物質 Z が生じたためである。物質 Z の名称を答えよ。
(5)前の関係図中の物質 X および物質 Y の名称をそれぞれ答えよ。
金星の見え方
※過去の国立高等専門学校の入試問題で出題された問題です。
理科クラブに入っている健太君は、なかまと惑星の観察をすることにした。惑星の中で金星が観察しやすいということになり、彼らは、まず、授業で学んだことを復習した。
健太
「金星は地球より内側の軌道を公転周期225日で回っている。観察するなら夕方か明け方ということになるね。」
洋介
「夕方に見える金星は『宵の明星』、明け方に見える金星は『明けの明星』とよばれるんだった。」
健太
「金星を望遠鏡で見ると、月が三日月や半月になるのと同じように満ち欠けする。」
克彦
「惑星は自分から光っているんじゃないんだ。太陽の光を反射しているんだよね。月だって同じだ。」
3人は顧問の先生から、この時期、明けの明星が見えていることを聞き、ある日の暗い早朝、天体望遠鏡で観察した。すると、三日月のような形をした金星が観察できた。次の(1)から(3)に答えなさい。観察地は東京都内(北緯36度)とする。
(1)健太君たちがみた金星は、太陽と地球に対してどのような位置にあるときに見えたか。図1を見て話している健太君の言葉の中の A と B にあてはまる語、記号を、それぞれの語群の中から1つずつ選び、その語、記号を書け。
健太
「金星は A の空に見え、図1の B の位置にある。」
A の語群
【北,南,東,西】
B の語群
【ア,イ,ウ,エ】
(2)観測したあと、時間がたつにつれて金星はどの向きに移動していくか。図2のアからカの中から最も適当なものを1つ選び、その記号を書け。(全角カタカナで入力すること)
(3)健太君たちは、ほぼ1か月後、再び金星を天体望遠鏡で観察することにした。前回の観察と比較して、金星の大きさと形はどのように変化して見えるか。次のアからエの中から最も適当なものを1つ選び、その記号を書け。(全角カタカナで入力すること)
ア 金星の大きさは大きくなり、形はより細い三日月の形となる。
イ 金星の大きさは大きくなり、形は半月に近い形となる。
ウ 金星の大きさは小さくなり、形はより細い三日月の形となる。
エ 金星の大きさは小さくなり、形は半月に近い形となる。