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この問題でおさえておきたいこと

染色体の動きに注目して細胞分裂の過程をおさえよう!
根の成長点がどこにあるかなど、構造も要確認!

解答
(1)① ウ→ア→キ→オ→エ
② 記号…オ   説明…動物細胞には細胞壁がないから
(2)(c)
(3)細胞1個1個を離れやすくする役割。

重要事項のまとめ

細胞分裂の過程

核の中で染色体がつくられる
(糸のようなものが太くなり、らせん状に短くなる)

染色体が中央に整列する

各染色体が縦に割れて細胞の両端に移動する

植物細胞では真ん中から仕切り(=細胞板)があらわれる
動物細胞では細胞板はできず、端からくびれてくる

新しい2つの細胞に分かれる

根のつくり

先端の部分は根冠といい、細胞分裂を行っている場所を保護する役割を担っている。
先端に近いところで細胞分裂がさかんにされ、細胞が増加・成長をしている。この場所を成長点という。
さらに先端から離れていくと、細胞の成長はほとんどない。

解説

(1)① イについては、細胞分裂後に起こることであり、分裂期に起こることではないので、分裂過程から除きます。そして、カについては動物細胞だけに見られるものなので、これも除きます。

② 細胞の中央部に仕切り、つまり細胞板が形成されるのは、その部分が細胞壁へと変わっていく部分だからです。動物細胞では、細胞壁というかたい部分がなくやわらかい細胞だけなので、外側からくびれて分裂していくわけです。

(2)成長点にある細胞は小さいものが集まっているように見えます。この部分で細胞分裂がさかんに行われ、根をのばしているからです。

(3)細胞どうしが重なったままだという可能性があり、そのままだと顕微鏡で観察しにくい状態となります。まず塩酸に入れて細胞どうしを離れやすくし、次に柄つき針で細胞を1個ずつバラバラにします。そして、プレパラートをつくったら、ろ紙をかぶせて垂直におしつぶして完全に細胞の重なりをなくすのです。

ちなみに、ろ紙をかぶせる理由ですが、これはプレパラートをつくったときの余分な染色液を吸収させるためです。