この問題でおさえておきたいこと
どの部分が植物細胞にしかないのか、どの部分が植物細胞にも動物細胞にもあるのかをきちんと区別しよう!
解答
(1)s…○ t…○
(2)酢酸カーミン液(酢酸カーミン溶液)
(3)ア,エ
(4)エ
重要事項のまとめ
細胞とは?
生物の体をつくる基本となる単位。
=生物の体のすべてが細胞で構成されている
動物にも植物にもみられるつくり
- 核…
遺伝のもととなる情報を含んでいる
染色液(酢酸カーミン溶液、酢酸オルセイン溶液、酢酸ダーリア溶液など)によく染まる - 細胞質…
核をとりまく部分
主成分は水とたんぱく質 - 細胞膜…
細胞質を包んでいる膜
非常に小さい分子は通る→養分や不要物の出入りが可能
植物だけにしかみられないつくり
- 葉緑体…
光合成を行う部分 - 細胞壁…
細胞膜の外側をおおう
植物の体をじょうぶにする - 液胞…
色素や不要物をためている
=新しい細胞にはあまりなく、古い細胞で大きくなっている
解説
AとCは動物の細胞、Bは植物の細胞です。この区別ができるかどうかがこの問題を解くカギとなります。
(1)光合成には葉緑体が必要です。葉緑体は植物しか含みませんので、植物であるBは光合成ができることになり、tには○が入ります。
そして、葉緑体の有無にかかわらず、生物は呼吸を行いますから、sにも○が入ります。
(2)Pは核の部分です。核の染色液は「重要事項のまとめ」にもあるとおり、いろいろありますが、酢酸オルセイン溶液では赤紫色に染まり、酢酸ダーリア溶液では青紫色に染まります。問題文では「赤く染まった」とあるので、酢酸カーミン溶液と答えるほうが適切でしょう。
(3)uは動物にも植物にもあてはまっている特徴なのですから、動物・植物両方の細胞にみられるつくりを選ぶ必要があります。「重要事項のまとめ」にもあるとおり、細胞膜と核は両方にみられ、細胞壁と葉緑体は植物にしかみられませんから、アとエがuに該当します。
(4)(3)にて説明したとおり、葉緑体は植物にしかみられないつくりですから、動物の細胞であるAとCにはみられません。