この問題でおさえておきたいこと
光合成では何を原料にして何ができるのかをおさえよう!
解答
(1)(解答例)石灰水が白くにごる。
(2)二酸化炭素
(3)(a)…ア (b)…オ (c)…ア (d)…ア
(4)デンプン
(5) X …水 Y …酸素
重要事項のまとめ
光合成…光のエネルギーを受けて、二酸化炭素と水からデンプンと酸素を作り出すこと
(葉の細胞にある葉緑体にて行われる)
つまり…
二酸化炭素・水 …原料
↓光を受けて…
デンプン・酸素 …作られるもの
※地球上の多くの生物は、この光合成によって作られる酸素のおかげで生きることができる。
解説
(1)(2)石灰水という言葉が出ていましたが、この言葉が出てきたら「二酸化炭素」が関係するのではないかと考えましょう。なぜなら、石灰水は二酸化炭素と反応すると白くにごり、そのため二酸化炭素があるのかどうかを調べることができるためです。
ちなみに、実験Ⅰについて、試験管Aには二酸化炭素を多くふくんだ呼気が入ったまま変化はないので、石灰水は白くにごります。ところが、試験管Bにはタンポポの葉が入っており、これが光合成をするので、二酸化炭素は少なくなってしまいます。そのため、試験管Bでは石灰水を入れて振っても、ほとんど変化が起こりません。
この実験で、植物を入れていない試験管は一見むだなものに見えるかもしれませんが、光合成が行われていることを示すためには、植物を抜いてその他は同じ条件のものを用意しないといけません。
このように、ある条件の影響を明らかにしようとする実験を対照実験といいます。
(3)(4)Ⅱ-③に、ヨウ素液という薬品が出てきますが、ヨウ素液という言葉が出てきたら、ヨウ素液はデンプンに反応して青紫色になるので、「デンプン」が関係するのではないかと考えましょう。光合成によってデンプンができるので、光合成がちゃんとできているかを考えるといいでしょう。
ふの部分には、光合成に必要な葉緑体はありません。よって、(a)と(c)では光合成が行われることはなく、デンプンがつくられることはありません。
また、アルミはくでおおわれている部分には光が届きませんが、光合成には光が必要です。ですから、アルミはくでおおわれている(c)と(d)の部分でも光合成は行われず、デンプンはつくられません。
よって、(a)と(c)と(d)の部分では、ヨウ素液をかけたところで反応はありません。でも、(b)の部分には葉緑体があり、日光も当たっていたんですから、光合成は行われて、デンプンがつくられているんで、この部分のみヨウ素液は青紫色に変わります。
(5)ここまでの問題で、 W には二酸化炭素、 Z にはデンプンが入ることがわかっているので、 X には水、 Y には酸素が入ります。