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この問題でおさえておきたいこと

火山岩と深成岩の特徴の違い・その原因と、6種類の火成岩の分類・ふくまれる鉱物をおさえよう!

解答
1
(1)   ①   …斑晶      ②   …石基
(2)ア
2
(1)等粒状組織
(2)エ

重要事項のまとめ

火成岩とは?

火成岩…マグマが地表や地下で冷えて固まってできたもので、次の2種類に分類できる

1.火山岩

マグマが地表や地表近くで、急に冷えて固まってできたもの

急に冷えて固まるから結晶は大きくなりにくい

つくりは斑状組織(結晶になれなかった部分(石基)の中に斑晶という大きな結晶がまじっている)

火山岩には、流紋岩安山岩玄武岩がある

2.深成岩

マグマが地下深くで、ゆっくりと冷えて固まってできたもの

ゆっくり冷えて固まるから結晶は大きくなりやすい

つくりは等粒状組織(石基がなく、ほぼ同じ大きさの結晶が集まっている)

深成岩には、花こう岩せん緑岩はんれい岩がある

火成岩と含まれる鉱物

火山岩の流紋岩と、深成岩の花こう岩
…セキエイやチョウ石(無色鉱物)が7~8割、残りがウンモやカクセン石
→色は白っぽい

火山岩の安山岩と、深成岩のせん緑岩
…チョウ石(無色鉱物)が約7.5割、残りがキ石やカクセン石
→色は白っぽさと黒っぽさの中間

火山岩の玄武岩と、深成岩のはんれい岩
…チョウ石(無色鉱物)が約5割、残りがキ石やカンラン石
→有色鉱物が他より多いので色は黒っぽい

解説

1(2)玄武岩は有色鉱物が多くて黒っぽいものです。また、キ石やカンラン石を多く含んでいるわけなので、それが含まれている円グラフを選べばいいということになります。その円グラフはアです。また、玄武岩にはセキエイは含まれていません。

2(2)等粒状組織がみられるということは、この岩石は深成岩です。よって、冷やされた場所は地下深くということになります。また、結晶が大きいのは、時間をかけてゆっくりと冷やされることで、結晶がどんどん大きくなることができるためです。