高校地理の問題演習
令和3年9月19日
地理的知識と地図の歴史
※( )内の大学の入試問題を参考に作られています。
次の🄰・🄱のそれぞれの問いに答えなさい。
🄰 次の(1)~(4)は地図と地図作成に関する文である。A、Bともに正しい場合にはaを、Aが正しくBが誤りの場合にはbを、Bが正しくAが誤りの場合にはcを、A、Bともに誤りの場合にはdを記入しなさい。(半角アルファベットで入力すること)
(関西学院大学)
(1)
A 現存する最古の地球儀には日本が描かれている。
B プトレマイオスの世界地図には日本が描かれている。
(2)
A オルテリウスの世界地図は紀元前に出版された。
B 地球球体説は大航海時代に唱えられはじめた。
(3)
A TOマップにはキリスト教の聖地エルサレムが描かれている。
B イドリーシーの地図ではアラビア半島が図の中心に描かれている。
(4)
A 行基図は日本で最も古い実測図である。
B 伊能図の作成には近代的な測量方法が用いられた。
🄱 図1は、地図作製の歴史における代表的な世界地図を示したものである。この図を見て、以下の問い(問1~2)に答えなさい。
(九州大学)
問1.世界(地球表面)に関する、古代から近世にかけてのヨーロッパ人の地理的知識の増大について、A~Cの3枚の地図を比較してわかる事柄を、以下の語句をすべて用いて250字以内で述べなさい。
キリスト教 古代ギリシア 大航海時代
問2.Cの地図に見られる図法の長所と短所について、同時代のメルカトル図法と比較しながら150字以内で述べなさい。
令和3年6月13日
日本の農業
※成城大学の入試問題を参考に作られています。
日本の農業および食料自給率に関する次の文章を読んで、下の設問に答えよ。
わが国では第二次世界大戦後、米は政府がすべてを買い入れ、価格が保障されていたため、稲作は農業の中でも安定した部門であった。しかし、食生活の洋風化・多様化によって米の消費量が減少し、政府は作付面積を制限する 1 を奨励した。また、(あ)農産物の輸入自由化によって(い)食料自給率(カロリーベース)は徐々に低下し、1961年から40年間でほぼ半減した。GATTの多角的貿易交渉の1つである 2 においては、自給体制が維持されてきた主食の米も、 3 が設けられ、(う)米の輸入が部分自由化された。こうした動きは、農産物の国際競争をさらに激化させた。
問1 空欄 1 ~ 3 に適する語句を記せ。
問2 (下線部(あ)について)次の表は、わが国の野菜の輸入先を上位2位の国まで示している(2017年、重量ベース)。表の中で、アメリカ合衆国と中国を示すものをそれぞれ表中のア~オより選び、その記号を示せ。(全角カタカナで入力すること)
品名 |
第1位 |
第2位 |
生鮮・冷蔵野菜 |
ア |
韓国 |
アスパラガス |
ウ |
エ |
カボチャ |
ウ |
オ |
タマネギ |
ア |
オ |
冷凍野菜 |
ア |
イ |
農林水産物輸出入統計により作成。
問3 (下線部(い)について)
(1)わが国の食料自給率(2016年、重量ベース)が20%以下と低い農産物を下記より2つ選び、その記号を記せ(順不同)。(全角カタカナのみ入力すること)
(ア) 鶏卵 (イ) 牛乳・乳製品
(ウ) 小麦 (エ) 米
(オ) 大豆 (カ) いも類
(キ) 果実
(2)2016年現在、日本の食料自給率(カロリーベース)は約何%か。次より選び、その記号を記せ。(半角アルファベットのみ入力すること)
(a) 約15% (b) 約20%
(c) 約30% (d) 約40%
問4 (下線部(う)について)わが国の米の輸入先の第1位と第2位(2017年、重量ベース)の国はどこか。それぞれの国名を記せ。なお、輸入先第1位の国は、世界の米輸出量でも第1位(2016年、重量ベース)である。
問5 次のA~Dの文章は、地域別にみたわが国の農業の特徴に関する記述である。それぞれどの地域か、地図上の番号を記せ。また、A~Dの地域名を図の下のア~ケから選べ。(半角数字または全角カタカナのみ入力すること)
A この県では、サトウキビを栽培しているほか、暖かい気候を利用して特色のある野菜,果物が栽培されている。
B この盆地では、扇状地を利用してブドウ,モモなどの果樹栽培が盛んである。
C 火山灰地のこの平野では、機械を使った大規模な畑作が行われ、大豆,あずき,テンサイなどが栽培され、酪農が盛んである。
D この平野では、黒潮の影響を受け比較的温暖で、日照時間が長く、降水量も多い気候を生かして、大都市に向けた野菜などの促成栽培や輸送園芸が盛んである。
ア 十勝平野 イ 石狩平野 ウ 津軽平野
エ 秋田平野 オ 甲府盆地 カ 近江盆地
キ 吉備高原 ク 高知平野 ケ 沖縄県
令和3年3月7日
世界の水産業
※中央大学の入試問題を参考に作られています。
次の文章は世界の主要漁業に関するものである。下記の問いに答えよ。
世界の大漁場は、( 1 )とよばれる寒流と暖流のぶつかりあう水域に分布している。これらの水域は、産卵する魚類も多く、餌となるプランクトンが豊富である。世界の漁獲量の分布は、水域の差によって影響をうけている。( 2 )漁場では、水域の大部分に広大な大陸棚があり、とくに、ドッガーバンクや( 3 )バンクの
一方、日本の近海や沖合における漁業の見直しに加えて、養殖業や人工
問1 文中の空欄( 1 )~( 8 )にもっとも適当な語句を記入せよ。
問2 下の表は、2006年における世界6か国の漁業生産量と水産物の輸出額を示している。なお、6か国は漁業生産量からみた上位6か国である。表中のイ・ロに該当する国名を答えよ。
国名 |
漁業生産量 |
水産物の輸出額 |
中国 |
17,416 |
9,150 |
( イ ) |
7,021 |
1,773 |
アメリカ |
4,866 |
4,196 |
( ロ ) |
4,769 |
2,020 |
チリ |
4,474 |
3,639 |
日本 |
4,302 |
1,457 |
(『世界国勢図会』2008/09年版より)
※サイト管理者より
統計が現在のものとだいぶ異なっていますので、ご注意ください。
( イ )には1960年代ごろまで漁獲量1位だった国、( ロ )には本文の後半に記述されている国が入ります。
令和2年11月22日
世界の大地形
※( )内の年度のセンター試験の問題を参考に作られています。(答えはすべて半角数字で入力すること)
問1 次の図1中の太線は、主なプレート境界の位置を表している。図1中のA~Dの地域・海域を説明した文として適当でないものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
(2012(平成24))
① A海域は、広がるプレート境界にあり、アフリカ東部の地溝帯の一部が沈水したものである。
② B地域は、せばまるプレート境界にあり、プレートどうしが衝突し、大山脈が形成されている。
③ C海域は、広がるプレート境界にあり、地球内部からマグマが上昇して、
④ D地域は、ずれるプレート境界にあり、両プレートが水平方向にずれる断層が形成されている。
問2 次の図1中の海域ア~エにみられる地形の特徴とその成因について説明した文として適当でないものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
(2014(平成26))
① 海域アには、水没したかつての火山島が、プレートの移動方向に連なってみられる。
② 海域イには、海洋プレートの沈み込みによって形成された海溝がみられる。
③ 海域ウには、大陸棚や、深海へ向かって緩やかな傾斜をもった斜面がみられる。
④ 海域エには、地下から上昇したマグマによってつくられた
問3 次の図1は、世界の大地形の分布を示したものであり、A~Dは安定陸塊,
(2005(平成17))
① A ② B ③ C ④ D
問4 問3の図1中のア~ウは、かつてゴンドワナ大陸を構成していた地域における石炭,鉄鉱石,銅鉱のいずれかの資源の主な産地を示している。ア~ウと資源名との正しい組合せを、次の①~⑥のうちから一つ選べ。
(2005(平成17))
① |
② |
③ |
④ |
⑤ |
⑥ |
|
ア |
石炭 |
石炭 |
鉄鉱石 |
鉄鉱石 |
銅鉱 |
銅鉱 |
イ |
鉄鉱石 |
銅鉱 |
石炭 |
銅鉱 |
石炭 |
鉄鉱石 |
ウ |
銅鉱 |
鉄鉱石 |
銅鉱 |
石炭 |
鉄鉱石 |
石炭 |
令和2年8月9日
地形図の読図と地図記号
※立命館大学の入試問題を参考に作られています。
※スマホでは地図が見づらい場合がありますので、見づらい場合は拡大したりパソコンなど大きな画面で見たりすることをおすすめします。
下の地形図(「八丈島」昭和63年発行)をよく見て、後の問いに答えよ。
問1 八丈島空港は、どのように造成されたのか、地図記号を参考にしながら簡潔に述べよ。
問2 八丈島空港の周辺には、広葉樹林のほかに、土地利用記号(○)がみられる。この記号は何か、答えよ。
問3 八丈島空港の南にある記号()は何か、答えよ。
問4 地形図中にはわずかな田しかみられない。その理由を簡潔に述べよ。
問5 地形図中には裁判所・保健所・学校・警察署・郵便局・官公署(特定の記号のないもの)などの施設がみられる。この島のこうした施設が充実しているのはなぜか、その理由を簡潔に述べよ。
問6 次の(1)~(6)の文について、正しいものには○印を、誤っているものには×印を記せ。
(1) 地形図には、5つの学校がみられるが、そのうち小・中学校は4校である。
(2) 八重根港は、重要港である。
(3) 西山周辺の標高100mあたりをとりまくように通る道路をみると、その一部は幅員1.5m未満である。
(4) 地形図中には、いたるところに温泉がみられる。
(5) 地形図中には、2つの灯台がみられる。
(6) 西山周辺の標高600mあたりをとりまくように通る道路付近には、畑・牧草地がみられる。