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この問題でおさえておきたいこと

日本の食料自給率に関するデータや農業をとりまく政策が重要事項!
どの地域でどのような農業がさかんかもおさえる!

解答
問1
   1   …減反
   2   …ウルグアイ=ラウンド
   3   …ミニマム=アクセス
問2
アメリカ合衆国…イ   中国…ア
問3
(1)(ウ)・(オ)
(2)(d)
問4
第1位…タイ   第2位…アメリカ合衆国
問5
A…⑨・ケ   B…⑤・オ
C…①・ア   D…⑧・ク

解説

問1 「ポイントのまとめ」を参照してください。

問2 現在の日本は中国から多くの農産物を輸入していることから考えると、中国がアと判断するのは簡単だったかもしれませんが、アメリカ合衆国については難しかったかもしれません。ちなみに、表にあるウはメキシコ、エはオーストラリア、オはニュージーランドです。

問3 (1)「ポイントのまとめ」にあるとおり、大豆と小麦の自給率は相当に低いです。それぞれの自給率(2016年、重量ベース)は、鶏卵が97%、牛乳・乳製品は62%、小麦は12%、米は97%、大豆は7%、いも類は74%、果実は41%です。

(2)「ポイントのまとめ」を参照してください。

問4 米輸出量のランキングはタイ、インド、ベトナム、パキスタン、アメリカ合衆国という順になっています。

問5 A 沖縄県で栽培された菊や野菜などは航空機で全国に輸送されます。

B 甲府盆地ではブドウやモモの栽培がさかんです。そのため、「ポイントのまとめ」にあるとおり、山梨県はブドウやモモの生産が日本一となっています。

C 「ポイントのまとめ」にあるとおり、北海道は酪農など畜産業がさかんです。そして、十勝平野では大豆,あずき,テンサイなどの畑作がさかんですが、北海道の畑作は大規模経営で機械化が進んでいることが特徴です。

D 施設園芸農業でナスやキュウリを栽培し、京浜・阪神などの地域に出荷しています。また、「ポイントのまとめ」にあるとおり、四国では促成栽培による野菜の栽培がさかんですが、高知平野でも促成栽培でナスやキュウリが生産されています。

ポイントのまとめ

・日本の農業の特徴

※農家の分類

・日本の食料自給率

日本の食料自給率はカロリーベースで約40%と低い
←日本の農畜産物は生産コストがかかることで価格も高くなり、国際競争力が低いため

鶏卵については自給率が高く、野菜、牛乳・乳製品も自給率は高めである

一方、大豆小麦については自給率がかなり低く、とうもろこしも自給率は低い
とうもろこしなど家畜のえさになる飼料穀物は海外からの輸入に依存しているので、肉類は比較的自給率は高めに見えるが、真の自給率はもっと低くなる

背景:
1961年に農業基本法が制定され、小麦や大豆などのもうからない農業から、野菜などのもうかる農業への転換がうながされた

・日本の農業をめぐる政策・社会状況

第二次世界大戦後
農地改革による自作農の増加
食糧管理制度による米の価格の維持

生産の意欲向上により米の生産が増加

食の欧風化の進行やパン食の増加により米の余剰が問題に

1970年代 減反政策
米の生産調整、ほかの作物への作付け転換が目的

農業における競争の激化

米の生産が減少
食の多様化により農業生産額における畜産物や野菜の占める割合が増加

・日本の農業の地域的特徴

1.米

東北地方・北陸地方の日本海側など豪雪地帯は水田単作地帯
農業生産額に占める米の割合が高く、副業的農家が多い

2.野菜

首都圏などの大都市圏では近郊農業、中央高地では抑制栽培、四国では促成栽培での生産がさかん

3.畜産

北海道九州南部で畜産の割合が高い
主業農家が多い

4.果物

さまざまな地方で生産がされている

 

りんご

ぶどう

もも

みかん

第1位

青森県

山梨県

山梨県

和歌山県

第2位

長野県

長野県

福島県

愛媛県

第3位

山形県

山形県

長野県

静岡県