中学理科(物理・化学)の問題演習
令和7年2月16日
浮力について
※過去の神奈川県の公立高校入試問題です。(数字やアルファベットは半角で、カタカナは全角で入力すること)
Kさんは、物体にはたらく浮力について調べるために、次のような実験を行った。これらの実験とその結果について、あとの各問いに答えなさい。ただし、質量100gの物体にはたらく重力は1.0Nとする。また、糸の質量と体積は考えないものとする。

〔実験1〕 図1のように、物体Xをばねばかりにつるし、a~dの位置におけるばねばかりの値を測定した。また、物体Xを材質が異なる物体Y,物体Zにかえて同様の操作を行った。表は、これらの結果をまとめたものである。
表
物体の位置 |
a |
b |
c |
d |
物体Xのばねばかりの値〔N〕 |
0.50 |
0.40 |
0.30 |
0.30 |
物体Yのばねばかりの値〔N〕 |
0.40 |
0.30 |
0.20 |
0.20 |
物体Zのばねばかりの値〔N〕 |
0.50 |
0.45 |
0.40 |
0.40 |
〔実験2〕 図2のように、質量150gの鉄のおもりと質量150gの鉄で作った船を用意し、これらを水そうの水に静かに入れたところ、図3のようになった。

(ア)図1のdの位置のように物体が水中に沈んでいるとき、物体にはたらく水圧の様子として最も適するものを次の1~6の中から一つ選び、その番号を答えなさい。ただし、矢印の長さは、水圧の大きさを表している。

(イ)図1のdの位置における物体Xにはたらく浮力の大きさは何Nか。最も適するものを次の1~5の中から一つ選び、その番号を答えなさい。
1.0N 2.0.10N 3.0.15N
4.0.20N 5.0.30N
(ウ)物体X~Zについて述べたものとして最も適するものを次の1~5の中から一つ選び、その番号を答えなさい。
1.物体Xと物体Yの密度は等しい。
2.物体Xと物体Zの密度は等しい。
3.物体X~Zの中では、物体Xの密度が最も大きい。
4.物体X~Zの中では、物体Yの密度が最も大きい。
5.物体X~Zの中では、物体Zの密度が最も大きい。
(エ)次の は、Kさんが〔実験1〕,〔実験2〕についてまとめたものである。文中の( あ )に適する内容を、船と浮力という二つの語を用いて20字以内で書きなさい。また、( い )に最も適するものをあとの1~4の中から一つ選び、その番号を書きなさい。
〔実験1〕の結果から、物体の水中に沈んでいる部分の体積が大きいほど、物体にはたらく浮力が大きくなることがわかる。このことから、〔実験2〕では、鉄で作った船を静かに水そうの水に入れていくと、船にはたらく浮力は増加していき、( あ )ところで船は水に浮き、静止したと考えられる。
このとき、この船にはたらいている浮力は( い )となる。
1.0N 2.0.5N 3.1.0N 4.1.5N
令和6年8月18日
電力と熱量と水温上昇
※長崎県の青雲高校の入試問題です。(数字やアルファベットは半角で、カタカナは全角で入力すること)
抵抗値がそれぞれ5Ω,2Ωの電熱線a,bと、抵抗値が不明の電熱線c,電源装置,電流計を図1のように直列接続し、電熱線を水の入ったビーカーA,B,Cに浸した。A,C内の水の質量はそれぞれ200g,150gで、B内の水の質量は不明である。回路に7分間通電したら、ビーカー内の水温が図2のグラフに示したような変化をした。これについて各問いに答えなさい。なお、電流計の抵抗は考えず、電熱線で発生した熱はすべて水温の上昇に使われたものとせよ。また、水1gの温度を1℃上昇させるには、4.2Jの熱量が必要であるものとする。

(1)7分間で、電熱線aから発生した熱量は何Jか。
(2)通電中、電流計は何Aを示していたか。
(3)ビーカーB内の水の質量は何gか。
(4)電熱線cの抵抗値は何Ωか。
(5)電源装置の電圧は何Vであったか。
次に、この回路を図3のようにつなぎ変え、ビーカー内の水を等しい水温の新しい水に入れ替えた。電源装置の電圧は図1の回路と同じ電圧にして通電した。

(6)電熱線aにかかる電圧は何Vか。
(7)電流計は何Aを示すか。
(8)消費電力が大きい順にa,b,cを並べよ。
(9)水温上昇の関係を正しく表したものは次のア~コのうちどれか。1つ選んで記号で答えよ。
ア A>B>C イ A>B=C
ウ A=B>C エ A=B=C
オ B>C>A カ B>C=A
キ B=C>A ク C>A>B
ケ C>A=B コ C=A>B