中学・高校の問題演習ができるホームページ

タイトルページにもどる

高校日本史目次ページにもどる

高校日本史の問題演習

令和7年1月19日

条約改正

※立命館大学の入試問題を参考に作られています。(全角のみで入力し、記号を答える問題はひらがなのみ入力すること。数字を入力する場合は漢数字で入力すること。)

次の史料〔1〕~〔5〕を読んで、空欄   A      F   にもっとも適当な語句・人名(氏のみ)などを入れ、かつ(a)~(e)の問いに答えよ。ただし史料は、かなづかいを改め、一部の文字は読みやすく直している。また原文の表記を一部変えた箇所がある。

〔1〕第二ヶ条 一、伊豆   A   ,松前地箱館の両港は、日本政府において、亜墨利加あめりか船薪水・食料・   B   欠乏の品を、日本にて調ととのそうろうだけはきゅうし候ため、渡来の儀差ゆるし候……
第九ヶ条 一、日本政府、外国人へ当節亜墨利加人へ差免さず候かど相免し候せつは、亜墨利加人へも同様差免しもうすべし……
(「日米和親条約」)


A
B

(a) 下線部①に関連して、「第九ヶ条」はどのような内容を定めた条項か。もっとも適当なものを下から一つ選び、記号で答えよ。

あ 国防の強化   い 最恵国待遇の供与
う 領事の駐在   え 国境の確定

〔2〕岩倉,木戸,大久保,伊藤の諸人を②欧米諸国に使し、改正の事をはからしむ。而して成らず……   C   伯の改正案は……関税の   D   分を増して一割となし、   E   制度を廃して内地雑居とし、領事裁判を廃して立合裁判となし、法律の改正を予約し、草案の検閲を受け、不動産の所有を許すが如き、其の利害得失、余が知ること能わざる所なり……
(中島端蔵『近世外交史』1891年)


C
D
E

(b) 下線部②に関連して、この使節団が最初に条約改正の予備交渉を行おうとした相手国はどこか。

〔3〕③条約改正案の中に、4人の外国人を12年間雇用し、   F   の判事となし、外国人被告たる場合に、裁判に立合しむる云々うんぬん箇条かじょうありと……
(『憲法雑誌』第18号社説,1889年8月5日発行)


F

(c) 下線部③に関連して、この条約改正案に対しては、当時在野から強い反対の声があげられていた。この改正案を担当した外務大臣は誰か。もっとも適当な人名を下から一つ選び、記号で答えよ。

あ 寺島宗則   い 大隈重信
う 西園寺公望   え 青木周蔵

〔4〕④英国との通商航海条約は明治27年7月16日に調印したるものにして、条約本文は22箇条より成立し、それに議定書と3通の公文が附属して居り、又其後此条約の規定に基き、明治28年7月16日に調印したる追加条約がある……
(原敬『新条約実施準備』第2冊補遺,1899年)


(d) 下線部④に関連して、この条約の内容について、もっとも適当なものを下から一つ選び、記号で答えよ。

あ 領事裁判権の撤廃
い 領事裁判権の撤廃,関税自主権の一部回復
う 領事裁判権の撤廃,関税自主権の回復
え 関税自主権の一部回復

〔5〕帝国政府は終了期限問題を別と致しまして、本年7月17日より現行条約に代るべき⑤新条約を日米両国間に締結せんことを提議致しまして、米国政府の同意を求めた次第でございます……
(「日米条約に関する演説」1911年3月2日,『第27回衆議院重要問題名士演説集』所収)


(e) 下線部⑤に関連して、この条約が締結された当時の内閣はどれか。もっとも適当なものを下から一つ選び、記号で答えよ。

あ 第1次桂太郎内閣   い 第2次桂太郎内閣
う 第3次桂太郎内閣   え 第1次山本権兵衛内閣

解答・解説はこちら

令和6年8月7日

旧石器・縄文文化

※早稲田大学の入試問題を参考に作られています。(すべて全角のカタカナのみ入力すること)

次の文を読んで、問に答えなさい。

日本列島に人類が登場し、考古学的な証拠として明確に生活の痕跡を残すのは①後期旧石器時代からである。この時代、気候は一般に寒冷で、列島を覆う植生は主に亜寒帯の落葉性針葉樹林を構成した。②旧石器時代人は、狩猟採集活動を通じて自然の恵みを享受し、生活のさまざまな側面において自然環境に適応した生活を送っていた。ところが一万年前頃から、気候環境が世界的に変動し、   A   に向けて変化すると、海面が上昇し、陸地の一部は海面下に没した。縄文人は低地に拡大した海域環境に積極的に働きかけるなど、生活面で③新たな適応を開始した。縄文前期,中期には関東・中部・東北地方において、   B   集落とよばれる、広場を配した集住的な居住形態が一般化する。縄文後・晩期を迎えると、人々は海辺での捕採活動に加えて、この時代に支配的であった落葉性広葉樹林や照葉樹林などの森林帯を引き続いて開発したが、植物性食料が食生活を支える④重要な食料資源になった。この時期は、生業の技術面において革新がなされ、同時に配石遺構や土盛り遺構など、規模の大きい施設が現れ、⑤祭祀・儀礼上の遺物が増加するなど、社会の仕組みに複雑さが増したことがうかがわれる。

〔問〕

1 下線①で、ヨーロッパでは発見されず、日本列島で顕著に見出される特徴は次のどれか。該当する記号を答えなさい。

ア 土器   イ 局部磨製技術   ウ 打製技術   
エ トナカイ狩猟   オ 洞窟絵画

2 下線②で、日本の代表例は次のどれか。該当する記号を答えなさい。

ア 三内丸山人   イ 吉胡人   ウ 土井ヶ浜人   
エ 港川人   オ 上黒岩人

3 下線③で、適応の結果として不適切なものは次のどれか。該当する記号を答えなさい。

ア 土器利用   イ 弓矢猟の開始   ウ 貝類の捕採   
エ 竪穴住居   オ 農耕牧畜の開始

4 下線④で、最も適切なものは次のどれか。該当する記号を答えなさい。

ア 木の実   イ ムギ   ウ トウモロコシ   
エ キノコ   オ 海草

5 下線⑤で、無関係な事項は次のどれか。該当する記号を答えなさい。

ア 土偶   イ 動物形土製品   ウ 石棒   
エ 銅鐸   オ 土面

6 文中の空欄Aに当てはまる最も適切な語句はどれか。該当する記号を答えなさい。

ア 温暖化   イ 寒冷化   ウ 極北化   
エ 砂漠化   オ 熱帯化

7 文中の空欄Bに当てはまる適切な適切な語句はどれか。該当する記号を答えなさい。

ア 高地性   イ 環濠   ウ 環状   
エ 輪形   オ 城砦

解答・解説はこちら