この問題でおさえたいこと
需要量と供給量による価格調節でどのように均衡価格が決まるかを理解する!
漁獲量は減少、水産物輸入量は増加しているということを理解する!
解答
① 扇状地
② (ア) (2) (イ) 独占禁止法
③ お,か
④ (3)
⑤ (例)物流センターという1か所にまとめて配送回数を少なくすることで、トラックが排出する温室効果ガスを少なくすることができるから。
⑥ (3)
解説
① 川が山から平地に流れ出るところに、土砂が積もってできた地形は扇の形に見えるので扇状地といいます。山梨県の甲府盆地にみられる扇状地では、ももやぶどうの栽培がさかんです。
② (ア) 過去の問題の解説を参照してください。
(イ) 少数の企業が市場を支配している状態で設定した価格(独占価格)や生産量などで消費者にとって不利益になる場合があります。それを防ごうと制定されたのが独占禁止法です。その法律の運用をしている組織が公正取引委員会です。
③ それぞれの都県のデータについて計算していくと、
茨城…1595÷4284 = 0.372…(≒37%)
千葉…1652÷4216 = 0.391…(≒39%)
栃木…778÷2693 = 0.288…(≒29%)
群馬…786÷2244 = 0.350…(≒35%)
埼玉…931÷1997 = 0.466…(≒47%)
神奈川…388÷756 = 0.513…(≒51%)
東京…148÷270 = 0.548…(≒55%)
よって、東京と神奈川を地図から選べばよいということになります。
④ 近年における日本の水産業の特徴として、漁獲量は減少傾向にあって輸入量が増加傾向にあるという点があります。自分の国で漁獲しなくなってきていて、外国から買っているというわけですね。よって、最近のあたりで数値が高くなっている(3)が正解となります。
ちなみに、遠洋漁業は(2)で1970年代以降に設定された200海里の排他的経済水域の影響で衰退していっています。沖合漁業は(1)でこちらも漁業従事者の減少やいわしの不漁などで漁獲量が減少しています。残った(4)が沿岸漁業です。
⑤ 以前の配送方法だと各店舗へ配送していたため、図では矢印がからみあって複雑な配送になっています。それが、現在の配送方法では矢印が少なくシンプルな形になっていますが、その理由は物流センターに集めてそこから配送するという方法になったからですね。解答には、この変化にふれることが必要です。
そして、環境への配慮についてですが、トラックが環境に与える影響として一番考えられるものは排気ガスですね?配送の回数が少なくなれば、排気ガスも少なくなります。排気ガスに含まれる温室効果ガスによって地球温暖化に影響すると言われていますが、この影響をおさえることができるというわけです。
解答のチェックポイント
- 配送回数が少なくなっているという変化にふれているか
- 排気ガスが少なくなることで地球温暖化への影響をおさえられるという内容を述べているか
⑥ (1):1965年度のグラフの( )内の数字を見ると、小麦の数値が28で一番低いので、この文は正しいです。
(2):2008年度の帯グラフとその下にある目盛りを見ると、米の部分は20%を少し超えるぐらいの割合になっていますから、この文は正しいです。
(3):1965年度と2008年度それぞれの帯グラフを見ると、油脂類の部分の面積は2008年度のほうで大きくなっています。よって、割合が減少しているとはいえません。
(4):1965年度と2008年度それぞれのグラフについて、砂糖類の( )内の数字を見ると、1965年度のほうは31、2008年度のほうは38となっていて増えているので、この文は正しいです。