この問題でおさえておきたいこと
価格が上がると需要量は減り、供給量は増えることをおさえよう!
「このことが起こると、買う人と売る人にどんな変化が起こるのか」という視点で考えること!
解答
(1)a 需要 b 供給 c 均衡
(2)あ
(3)① ア ② イ ③ ア
(4)ア
解説
(2)このような、需要曲線、供給曲線が出てくる問題では、グラフに具体的な価格を自分で決めて、右図のように自分で自由に書き込んで考えましょう。
たとえば、100円と300円で考えたとき、曲線あは、値段が安いときの個数のほうが多いですね。一方、曲線いは、値段が高いときの個数のほうが多いです。
需要量は、「ポイントのまとめ」にもあるとおり、値段が高いほうが量は減るのですから、それを表しているほうは、曲線あのほうですね。
(3)① 「消費者がその食品を買おうとする量が増えるので」と問題文にありますから、影響するのは需要量のほうです。需要曲線は(2)であと求まったので、正解はアのほうです。
② 「その食品を買おうとする量が増え」るということは、同じ値段でも、買われる量が増えるということですし、少しぐらい値段が上がっても買うという量が増えるわけです。ということは、グラフで考えると、右図のようになるわけです。
たとえば、同じ100円でも、右図のように曲線あが移動すれば、個数が増えるようになりますね。300円のところで考えても同じです。ということは、グラフは右方向に移動してくれればいいのですから、正解はイとなります。
③ グラフが移動する前(点線の曲線)と移動した後(実線の曲線)での、黒丸の位置を比べると、移動した後のほうが上に行ってますね。ということは、価格が上がっているわけですから、アが正解です。
(4)曲線いは供給量をあらわしている曲線、つまり供給曲線です。それが右に移動するということは、(3)で考えたのと同じで、供給量が増えたということです。ということで、「たくさん生産できるようになった」とあるアが正解です。
イ …「製品を作ることができなく」なったのですから、供給量は減ってしまいます。
ウ …一見、これも正解そうに見えますが、「株式が多く買われるようになった」とあるとおり、買うほうの量が増えたのですから、これは需要量が増えたことをあらわしています。
エ …「株式が多く売られる」とあるので、ウの反対となります。つまり、需要量が減ったことをあらわしています。
ポイントのまとめ
・需要量と供給量
需要量…消費者が買おうとする量。価格が上がれば上がるほど量は減っていく
(理由:買う側は、価格が上がれば、買いたくないと考えるからです)
供給量…生産者が売ろうとする量。価格が上がれば上がるほど量は増えていく
(理由:価格が上がれば、儲けも増えるから、さらに売りたくなるからです)
・価格の調節
1.価格が高くなっている場合
需要量は少なく、供給量は多い
↓
品物が余りすぎる
↓
価格を低くして品物が余らないようにする
↓
需要量は増え、供給量は減っていく
↓
価格が需要量と供給量がちょうど同じぐらいになるところまで下がる
2.価格が安くなっている場合
需要量は多く、供給量は少ない
↓
品物が不足しすぎる
↓
価格を高くして品物を買いにくくする
↓
需要量は減り、供給量は増えていく
↓
価格が需要量と供給量がちょうど同じぐらいになるところまで上がる
需要量と供給量が同じくらいになったところの価格を均衡価格といいます。