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この問題でおさえておきたいこと

呼吸系のつくりを確認しよう!
肺胞で二酸化炭素が捨てられ、酸素が取り入れられていることを理解しよう!

解答
🄰
(1)肺
(2)肺胞
(3)エ
(4)(例)表面積が広がることになり、酸素と二酸化炭素などの交換が効率よくなる。
🄱
(1)横隔膜
(2)イ

重要事項のまとめ

・呼吸系のつくり

胸腔の底にある筋肉でできた膜(横隔膜)が下がり、ろっ骨が筋肉によって上がると、肺の体積が大きくなって、空気が入る
横隔膜が上がり、ろっ骨が筋肉によって下がると、肺の体積が小さくなって、空気が出される

体内に取り入れられた空気は気管という通り道を通り、それが枝分かれした気管支に入っていく

そこからさらに枝分かれし、うすい膜でできた小さな袋(肺胞)へと入っていく
=肺は無数の小さな肺胞が集まってできている

※肺自身には筋肉がありません。そのため、横隔膜やろっ骨の間をつなぐ筋肉がなければ、広がったり縮んだりすることができません。

・肺胞の役割

肺胞のまわりには毛細血管がとりまいている。
心臓から肺胞まわりにやってきた血は、肺胞に二酸化炭素を捨て、その肺胞から酸素を取り込んで心臓へと流れていく。

※酸素は吸気とともに体内に取り入れられており、毛細血管内の血はその酸素を取り込んでいます。
また、肺胞に捨てられた二酸化炭素は、呼気とともに体外へ捨てられていきます。

・細胞呼吸と肺呼吸

肺呼吸では、肺で酸素を取り入れて二酸化炭素を出すことをしている。
細胞呼吸(内呼吸)では、その酸素と栄養分との反応で細胞内で必要なエネルギーが取り出され、その反応によって二酸化炭素と水が発生する。(そこで発生した二酸化炭素が肺胞で捨てられる)

解説

🄰

(1)酸素を体内にとりこむ器官は肺ですが、肺だけでは呼吸はできません。肺以外の呼吸系のつくりは「重要事項のまとめ」を確認してください。

(2)「重要事項のまとめ」の説明を参照してください。

(3)血液の流れる向きから、血管A内には心臓から流れ込んでいる血液が、血管B内には心臓へと流れていく血液があることがわかります。

「重要事項のまとめ」より、血管Aの血液から二酸化炭素が捨てられ、血管Bの血液では酸素が取り込まれていると考えられます。よって、aでは二酸化炭素が多く、bでは酸素が多いということになります。

(4)肺胞という小さなつくりがたくさんあることで、空気とふれる面積が大きくなっています。肺胞の役割は酸素と二酸化炭素の交換ですから、空気とふれる面積が大きくなることで、その交換が効率よくできるようになるのです。

解答のチェックポイント

🄱

(1)この実験では、ゴム風船が肺、ガラス管が気管、底を切ったプラスチックの容器が胸腔を表しています。プラスチックの容器の底につけられたゴム膜は、胸腔の底にある膜を表していることになるので、横隔膜だということになります。

(2)図2は、横隔膜が下がっていて肺がふくらんだ状態を表しているので、図Ⅱにあたります(図Ⅰと図Ⅱを比べると図Ⅱのほうが肺が大きくなっています)。そして肺がふくらんで空気が入っているわけなので、息を吸っている状態だということになります。