この問題でおさえておきたいこと
シダ植物もコケ植物も胞子で増える!
シダ植物のみ、種子植物のように根・茎・葉の区別があり、維管束がある!
解答
🄰
(1)A…胞子 B…胞子のう
(2)シダ植物
(3)イ、ウ
🄱
(1)イ、エ、オ
(2)茎(地下茎)
重要事項のまとめ
・種子をつくらない植物
植物には、種子をつくってなかまをふやす植物と、そうではない植物に大きく分類される。
種子をつくらない植物は胞子をつくってなかまをふやし、たとえばシダ植物やコケ植物などがある。
・シダ植物の特徴
イヌワラビ、ゼンマイ、スギナなどがシダ植物に分類される。
特徴として、次のようなものがある。
- 光合成をする。(これは種子植物と同じ)
- 維管束がある。(これは種子植物と同じ)
- 根・茎・葉の区別がある。(これは種子植物と同じ)
根で水を吸収している。 - 胞子をつくってなかまをふやす。
- 葉の裏に胞子のうがあり、その中に胞子が入っている。
・コケ植物の特徴
ゼニゴケ、スギゴケなどがコケ植物に分類される。
特徴として、次のようなものがある。
- 光合成をする。(これは種子植物やシダ植物と同じ)
- 維管束がない。
- 根・茎・葉の区別がない。
根のような部分は仮根とよばれ、からだを地面に固定させる役割にすぎない。 - 胞子をつくってなかまをふやす。(これはシダ植物と同じ)
- 雌株と雄株があり、雌株の胞子のうの中に胞子が入っている。
※コケ植物には根がありませんので、水分はからだ全体で吸収します。
解説
🄰
(1)「重要事項のまとめ」にてふれられた「胞子のう」は、このような図のものです。この中に胞子が入っているわけです。
(2)「重要事項のまとめ」にあるとおり、イヌワラビはシダ植物に分類されます。
(3)コケ植物はシダ植物とちがって、根・茎・葉の区別や維管束がありません。また、胞子でなかまを増やすので種子で増えるわけでもありません。ただ、光合成はおこないますので、それによって栄養をつくることができます。
🄱
(1)シダ植物は種子植物とちがって胞子で増えますから、果実をつけることはありません(果実は子房が変化してできるものなので)。ただ、種子植物のように、根・茎・葉の区別や維管束があります。維管束があるので、師管や道管(正確には、裸子植物・シダ植物では仮道管)があります。
師管は光合成でつくられた栄養分(有機養分)の通り道となる部分で、道管は水や無機養分の通り道となる部分です。以上より、正しいのはイ、エ、オの3つです。
(2)図1はイヌワラビの図です。イヌワラビの根・茎・葉はそれぞれどこからどこまでかを示すと、右の図のようになります。