この問題でおさえておきたいこと
天気図の記号から、天気、風向・風力、気温、気圧それぞれをどう読み取ればいいかを理解しよう!
解答
(1)
風向…北東 風力…2 天気…晴れ
(2)
A
(3)
イ
(4)
hPa
(5)
ヘクトパスカル
(6)
C,D,E
重要事項のまとめ
・天気記号とその周囲にある情報
1)天気
※空全体を10としたときに、空を占める雲の量が、そのうちの0~1割なら快晴、2~8割が晴れ、9~10割がくもりということになります。
2)風向・風力
風向…
風が吹いてくる向きのこと。
その向きに天気記号から長い線を伸ばす。
風力…
風の強さのことで、0~12の13段階がある。
天気記号から伸びている長い線についた矢羽の数で示し、矢羽は風向の線に時計回りの方向からつける。
3)気温
天気記号の左下に数字で書かれることがある。
4)気圧
空気の濃さのことで、単位はhPa(ヘクトパスカル)。
下2ケタの数値を天気記号の右下に数字で書かれることがある。
・天気図と気圧
天気図では、気圧が等しい地点をなめらかな曲線で結んだ等圧線がひかれている。
等圧線は4hPaごとにひかれ、20hPaごと(5本ごと)に太い線がひかれる。
中心に行くほど気圧が高くなっているのが高気圧、気圧が低くなっているのが低気圧である。
・風の動き
風は気圧が高いところから低いところへと吹く(空気の濃さを均一にしようとする動きになるため)
また、せまい空間で気圧の変化が大きいということになるため、等圧線の間隔がせまいほど風は強く吹くようになる。
解説
(1)風向を8つの方位であらわすとき、北と東の間や、南と西の間などの方位の場合は、東西よりも南北のほうを先に書きます。北から吹く風は寒く、南から吹く風は暖かいので気象に影響しやすく重要だから先に書くと考えればわかりやすいでしょう。
8方位よりもっと細かい方位をあらわすときは、どちらの方角に近いかを先に書きます。たとえば、北東と北の間の方位は、北に近いので北北東と書きますが、北東と東の間の方位では、北より東に近いので東北東と書きます。
この問題の場合では、選択肢から考えて、8つの方位であらわせばよいと考えられるので、北と東の間ということで風向は北東といえます。矢羽の数は2つなので風力は2で、天気は「重要事項のまとめ」より晴れです。
(2)地点Aの近くに「雨」をあらわす天気記号があります。そして、その「雨」の天気記号がある地点の風向は、中心に向かって吹き込んでいる形になっています。天気が悪くなっていて、中心に向かって風が吹き込んでいるということが根拠となって、地点Aが低気圧だとわかります。
(3)地点Bの近くに「晴れ」をあらわす記号があり、しかも、その地点の風向は中心に向かって吹き込んでいる形になっていません。よって、地点Bにあるのは高気圧です。高気圧の中心には下降気流が生じています。この下降気流によって、雲ができにくくなっているというわけです。
(6)「重要事項のまとめ」にあるとおり、等圧線の間隔がせまいほど風は強く吹きますから、等圧線の間隔がせまい順に書けばよいということになります。それで考えると、C,D,Eという順になります。