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この問題でおさえておきたいこと

動物や植物の関係を生産者、消費者、分解者の関係で考えよう!
食物連鎖での生物間の数量関係や変化のしかたを理解しよう!

解答
(1)
E,クモは草食動物ではなく肉食動物だから。
L,シイタケは生産者ではなく分解者にあたるから。
(2)
① A   ② ×
(3)
① イ   ② ウ   ③ ア
④ イ   ⑤ ウ
(4)
(例)森林の破壊が進むと、自分にとって直接的または間接的にえさとなる生物の数が急激に減ってしまい、えさを十分に確保できなくなってしまうから。

重要事項のまとめ

・生物どうしの食べる・食べられるの関係

植物は光合成で自分の養分をつくることができるが、動物はえさを食べなければならない。よって、草食動物は緑色動物を食べるが、肉食動物はその草食動物を食べる。このように、食べる・食べられるという生物どうしのつながりを食物連鎖という。

※分解者だけは食物連鎖と直接関係がある役割ではありませんが、生物間の循環では重要な役割を担っているので入れました。

・食物連鎖の中での数量関係

食物連鎖の下にいる生物ほど個体数が多い(=えさとなる生物や植物のほうが、食べる生物より数が多い)

食物連鎖では、どこかの段階の植物や動物の数量が増えたり減ったりしても、長い時間をかけてつりあいが保たれるようになっている

例:生産者の植物が増える

えさが増えた消費者の動物がしだいに増える

食べられた生産者がしだいに減る

えさが減ったので消費者がしだいに減る

※ただし、あまりに大きな環境破壊だったときや、人間がある動物のみを大量に殺したり新しい動物を持ち込んだりした場合、もとにもどらないときもあります。

解説

(1)クモは小動物を食べるので草食動物の分類に入りません。肉食動物の分類に入ることになります。
そして、シイタケは菌類になるわけなので、分解者という位置づけになりますから、生産者に分類できません。実際、シイタケは光合成をせず、枯れた木などに含まれている有機物を分解して生きています。

(2)① 恒温動物はホニュウ類と鳥類だけです。そのうち卵生なのは鳥類ですから(ホニュウ類は胎生)、図の中ではAのモズだけです。

② 種子植物はすべて花が咲きますから、このような植物はありません。ちなみに、マツは花びらがない花を咲かせていますので、「花が咲かない」というわけではありません。また、シイタケは胞子で増えますから種子植物ではありません。

(3)①をが増加すると②が増加し、③が減少するんですから、②は①をえさにしていて、③は①に食べられているということがわかります。

ということは、①は食物連鎖の中間にあるイの草食動物ということになります。そして、②は草食動物を食べる肉食動物(ウ)、③は草食動物に食べられる生産者(ア)となります。

生産者が減ると、自分のえさが減るわけですから、草食動物(イ)が減っていきます。これが④ですね。草食動物が減ると、それをえさにしている肉食動物(ウ)が減るので、これが⑤ということになります。

(4)食物連鎖の上位の生物1匹が生きるには、直接的に食べるえさだけではなく、そのえさとなる生物のえさや、さらにその生物のえさなどが必要になり、間接的に食物連鎖の下位にあたる植物が大量に必要になります。食物連鎖の下にいる生物ほど個体数が多いのはこのためです。

森林の破壊が進むとこれらの生物の数が急減しますから、食物連鎖の上位の生物にとっては、生きていくのに十分なえさが確保できなくなるということになります。食物連鎖の上位の生物はもともと個体数が少ないんですから、そこから急減すると全滅してしまう可能性があるというわけです。

解答のチェックポイント