この問題でおさえておきたいこと
顕微鏡の各部の名前はどういう役割があるのかとともに覚える!
手順はなぜそうするのかの理由とともに理解する!
解答
(1)① キ ② ク
(2)(例)右方向に動かす。(8字)
(3)ウ
重要事項のまとめ
・顕微鏡の各部の名前
- 1…接眼レンズ
目に接しているレンズ。短いほうが倍率が高い。 - 2…レボルバー
3つの対物レンズを装着でき、回転させて倍率を変える。 - 3…対物レンズ
観察物に対しているレンズ。長いほうが倍率が高い。 - 4…調節ねじ
ステージを上下させるときに回し、ピントを合わせる。 - 5…ステージ
プレパラートをのせる台。クリップがついている。 - 6…反射鏡
光を反射する鏡。明るさを調節するときに使う。
・顕微鏡を使うときの手順
1.明るく直射日光があたらない水平な台の上で使う。
〈理由〉直射日光を目にしてしまうと目をいためる可能性があるから。
2.顕微鏡に接眼レンズ、対物レンズの順でレンズをとりつける。
〈理由〉上のところにあるレンズからとりつけることで、鏡筒内にほこりが入るのを防ぐため。
3.のぞきながら、視野が明るくなるように反射鏡の傾きを調節する。
4.プレパラートをステージにのせ、クリップでとめる。
〈理由〉クリップでとめることで、プレパラートが動かないように固定するため。
5.横から見ながら対物レンズとプレパラートをぎりぎりまで近づけ、その後、のぞきながら対物レンズとプレパラートを遠ざけてピントを合わせる。
〈理由〉対物レンズとプレパラートがぶつかってレンズを傷つけるのを防ぐため。
6.観察物を真ん中に動かし、必要に応じてレボルバーを回して高倍率の対物レンズに切り替える。
〈理由〉最初から高倍率の対物レンズにすると視野がせまくて観察物が見つからないから。
※観察物を真ん中に動かすためにプレパラートを動かすとき、右に動かしたいならプレパラートを左に動かすなど、動かしたい向きと逆の向きにプレパラートを動かす必要があることに注意です。
(顕微鏡で見えている像は上下左右が逆になっているため)
解説
(1)① 視野の明るさを調節するのですから、調節するために動かすのは反射鏡です。
② 対物レンズとプレパラートを遠ざけるために回すのは、ステージを上下させるために回す調節ねじです。
ちなみに、他の部分ですが、アが接眼レンズ、イが鏡筒、ウがレボルバー、エが対物レンズ、オがクリップ、カがステージです。
(2)視野の右すみにあるんですから、プレパラートを左に動かしたくなりますが、プレパラートは動かしたい向きと逆の向きに動かさないといけませんから、右方向に動かさないといけません。
(3)40倍から400倍へと倍率を変えたので、線の間隔は10倍になりますから、真ん中の線しか見えなくなるはずです。そして、見える線の太さも10倍になるはずです。以上のことを考えると、ウが適切といえるでしょう。