この問題でおさえておきたいこと
気団の特徴と名称、日本の気象に関係する風をおさえよう!
解答
(1)2
(2)へんせいふう
(3)上昇気流が生じ、陸上の気圧が海上の気圧より低くなるので(27字)
重要事項のまとめ
気団とは
気団…温度や湿度がほぼ同じ大気のかたまり。日本の気象に影響を与える気団は4つ。
- シベリア気団…
ロシア方面の大陸上からの気団→冷たくて乾いている
冬に発達する - オホーツク海気団…
オホーツク海上からの気団→冷たくて湿っている - 揚子江気団…
中国大陸上からの気団→温かくて乾いている
春と秋における移動性高気圧はこれからできる
(近年では、「移動しない・または移動しにくい大規模な高気圧」というわけではないので、揚子江気団はないものとされています) - 小笠原気団…
太平洋上からの気団→温かくて湿っている
夏に発達する
※気団が「大陸上→乾いている」「海上→湿っている」「北のもの→冷たい」「南のもの→温かい」と考えると覚えやすいです。
日本の気象に関係する風
- 海陸風…海岸地方でみられる風で主に夏に吹く。昼間は海から陸へ風(海風)が吹き、夜は陸から海へ風(陸風)が吹く。
- 季節風…夏には南東の季節風(小笠原気団の影響)、冬には北西の季節風(シベリア気団の影響)が吹く。
- 偏西風…日本の上空に吹く西よりの強い風。これにより、低気圧などは西から東へ移動する。
解説
(イ)問題ではひらがなで答えさせていますが、漢字で書けるようにもなっておきましょう。
(ウ)実験からわかるとおり、砂のほうが水より早く温度が上がるわけですから、陸地と海だったら陸地のほうが気温が高くなることになります。
そうすると、陸地の空気は温まるんで、どんどん上へ行こうとします。これが上昇気流になるわけですね。これにより、気圧は海で高くなり、陸地で低くなります(上昇気流が生じているところは低気圧のところなので)。風は気圧が高いところから低いところへ吹くんで、海から陸地へ吹くことになるわけです。この流れを30字以内でまとめましょう。
解答のチェックポイント
- 〔条件〕にあることをすべて満たしているか
- 陸上と海上の気温の差によって生じるのが上昇気流であることが示されているか
- 上昇気流により、陸上と海上の間で気圧に差が生じることが示されているか