この問題でおさえておきたいこと
示相化石、示準化石の代表例とそれらの化石からわかることをおさえよう!
解答
(1)ア
(2)イ
(3)示準化石
(4)ウ
重要事項のまとめ
化石について
示相化石…その地層が堆積していたときの環境を示す化石
代表的な化石とそこからわかる環境
- アサリ、ハマグリ…浅い海
- サンゴ…あたたかくて浅い海
- シジミ…河口または湖
- ホタテ…冷たい海
- ソテツ…あたたかい気候
- マンモス…寒い気候
示準化石…その地層が堆積していたときの地質年代を示す化石
地質年代と代表的な化石
- 古生代…サンヨウチュウ、フズリナ
- 中生代…アンモナイト、シソチョウ、恐竜
- 新生代…マンモス、ナウマンゾウ、ビカリア
解説
(1)サンゴの化石ということから判断することができます。
(4)ゾウの化石があることからAの岩石は新生代に、フズリナの化石があることからBの岩石は古生代に堆積したと考えられます。ということは、間の中生代がぬけている形になっていることになるので、連続して堆積したとは考えにくいことになります。Bの岩石が堆積した後に何かが起こったと考えることができます。
地層は堆積後に隆起して陸地となった場合、風化や侵食の影響で表面がけずられてしまいます。そして、けずられた後に再び沈降してしまうと、その上に新しい地層が積み重なっていくんです。
よって、Bの岩石が古生代に堆積した後、新生代の時代が来るまでの間に隆起して侵食された後に沈降して、その上にAの岩石が堆積したと考えることができるでしょう。これに最も合う選択肢はウですね。
侵食でけずられた地層の上に新たに地層が堆積するとき、それらの地層どうしが接しているところにれきが見られます。これらのれきは基底れき岩とよばれます。Aの岩石の下部に見られるれきは基底れき岩だと考えることができますね。