この問題でおさえておきたいこと
ふつうの反応と反射の経路の違いを、神経の名前とともにおさえよう!
解答
(1)(ウ)
(2)①群 (エ) ②群 (キ)
(3)反応の名前…はんしゃ 記号…(ア)
重要事項のまとめ
・神経の種類
1.中枢神経…外からの刺激を感じたり、指示を出す神経。脳とせきずいがこれにあたる。
2.末しょう神経…刺激や命令を伝える神経。皮ふなどで受け取った刺激を中枢神経に伝える感覚神経と、指示を筋肉に伝える運動神経がこれにあたる。
・反応の経路
1.ふつうの反応
皮ふなどの感覚器官→感覚神経→せきずい→脳→せきずい→運動神経→筋肉が反応
=せきずいを通って脳に伝えられている
2.反射(危険回避や生命維持などのために、とっさに無意識に起こる反応。)
皮ふなどの感覚器官→感覚神経→せきずい→運動神経→筋肉が反応
=脳を通らないので経路が短く、早く伝わる
解説
(1)右手をにぎられて、左手をにぎる、あるいは左手のストップウォッチを止めた人は、実験に参加した生徒15人ということになります。よって、1人あたりにかかった時間は、
3.45÷15 = 0.23秒
となります。
(2)右手をにぎられて左手のストップウォッチを止めるという反応は、反射ではありませんから、せきずいを通って脳も通ります。
また、皮ふとせきずいをつなぐのが感覚神経、せきずいと筋肉をつなぐのが運動神経だということにも注意しましょう。
(3)意識しないで起こる反応、危険回避や生命維持に必要な反応が反射です。
(ア)では、人間がだ液を出そうとしないでも、勝手にだ液が出てくれますし、この反応は消化を助けるために必要な反応なものです。よって、(ア)は反射のものだといえます。
ちなみに、ほかのものは「やろう」という意思があってやった意識的な反応なわけですから、反射とはいえません。
(エ)は危険回避のためにやっているように見えますが、ボールをよけるのではなく、ボールを「とろう」と思ってやった行動なので、意識的にやった反応といえます。