この問題でおさえておきたいこと
東南アジアなどに栄えた港市国家や、西アジアがそれらの国々や東アジアとどう関わっていたかをとらえよう!
解答
(1) レパントの海戦
(2) ヴィジャヤナガル王国
(3) 三仏斉
(4) モンテ=コルヴィノ
(5) ダウ船
(6) 記号…d 名称…マリンディ
(7) ディナール
(8) 記号…b 名称…ゴア
解説
インド洋海域の交流を題材としたテーマ史問題です。少し細かい知識についての問題もありますが、とくに難関大学で世界史を受験する場合は、これぐらいのレベルの問題がベースあたりと考えたほうがいいかと思います。
(1) フェリペ2世の治世下のスペインは1571年、ローマ教皇・ヴェネツィアと同盟を組んで、レパントの海戦を戦い、オスマン帝国を破りました。
(2) デカン高原以南におこったヴィジャヤナガル王国は、北方のイスラーム王朝に対抗するために、インド洋交易を通じて西アジアから馬(軍馬)を入手していました。
(3) マラッカ海峡沿いにある港市国家群を総称して、宋代以降の中国では三仏斉と呼んでいました。
三仏斉に含まれる港市国家としては、たとえば7~14世紀にスマトラ島南部のパレンバンを中心にさかえたシュリーヴィジャヤがあります。
(4) モンテ=コルヴィノは中国ではじめてカトリックの布教につとめた人物です。
(5) ムスリム商人(アラビア商人)が交易で利用した帆船はダウ船といいます。中国商人が交易で利用した帆船はジャンク船といいます。
(6) マリンディは赤道より少し南に位置していて、現在のケニアに属しています。15世紀には明の鄭和が率いた艦隊も到達しています。
(7) ディナール金貨(ディーナール金貨)はウマイヤ朝で鋳造され、アッバース朝でも流通した金貨です。
(8) ポルトガルが総督府をおいてアジア進出の拠点としたのはゴアです。ちなみに、cはカリカットです。