この問題でおさえておきたいこと
ムハンマド→正統カリフ→ウマイヤ朝→アッバース朝の流れを理解し、それぞれの時代に起こったことを整理しよう!
解答
A ○ B メディナ C ○
D アリー E ダマスクス F ○
G ○
(1)コーラン
(2)ヒジュラ
(3)シーア派
(4)戦いの名前は、トゥール・ポワティエ間の戦い
指揮した人物はカール=マルテル
解説
B メッカからメディナに移住したことをヒジュラと呼びます。このヒジュラが起こった622年は、イスラム暦では紀元元年となっています。
D アブー=バクルは初代カリフの名前です。
E バグダードはアッバース朝の都の名前です。
(1)経典に関連して、ムハンマドは、キリスト教やユダヤ教の経典も、イスラム教にさきだつ神の啓示の書とみなしていたことから、キリスト教徒やユダヤ教徒のことを啓典の民とよんでいました。
(3)シーア派に対して、スンナ派と呼ばれている宗派があります。シーア派は少数派ですが、スンナ派はイスラム教徒の9割を占めるぐらいの多数派です。
ポイントのまとめ
ムハンマド時代(イスラム教誕生期)
- 610年 唯一神アッラーの啓示を受けたとして預言者としての活動を開始
- 622年 ヒジュラ(聖遷)でメッカからメディナへ
←大商人などからの迫害 - 630年 メッカを征服
↓
正統カリフ時代
- ジハード(聖戦)の展開でさまざまな地域を征服
- ビザンツ帝国からシリア・エジプトを奪う
- 642年 ニハーヴァンドの戦いでササン朝を破る
- 661年 第4代カリフのアリーが暗殺される
=正統カリフ時代の終わり
↓
ウマイヤ朝(都:ダマスクス)
- 661年 ムアーウィヤにより建国
- 711年 西ゴート王国をほろぼしてイベリア半島を征服
- 732年 トゥール・ポワティエ間の戦いでフランク軍に敗れる
※このときのフランク軍を指揮していたのはカール=マルテルということもおさえましょう。
↓
アッバース朝(都:バグダード)
- 750年 アブー=アル=アッバースによりウマイヤ朝を打倒して建国
ほかにも、正統カリフ時代~ウマイヤ朝の時代では、アラブ人が帝国を支配し、征服地の住民がジズヤ(人頭税)とハラージュ(地租)を課されたこともおさえてください。