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この問題でおさえておきたいこと

進化の流れを地質時代と照らし合わせておさえよう!
動物は魚類→両生類→爬虫類→哺乳類・鳥類
植物は藻類→コケ・シダ植物→裸子植物→被子植物

解答
問1 ⑤   問2 ①   問3 ②・⑨

重要事項のまとめ

先カンブリア時代

約7億年前 地球全体が凍結(全球凍結スノーボールアース))→多くの生物が絶滅
その後、温暖化→多細胞生物が繁栄
約6億年前 エディアカラ生物群(やわらかい体で扁平の多細胞生物)出現

古生代

1.カンブリア紀(約5.4億年前~)
生物の多様性が激しく進む(カンブリア大爆発
バージェス動物群三葉虫アノマロカリスなど)・チェンジャン動物群の出現
末期には無顎類(あごや浮き袋がない最初の脊椎動物。魚類の祖先にあたる)が出現

2.オルドビス紀(約5億年前~)
ウミユリオウムガイ腕足類などが生息

3.シルル紀(約4.4億年前~)
クックソニア(最古の陸上植物。胞子で増え、小型で維管束がない)の出現

4.デボン紀(約4.1億年前~)
硬骨魚類軟骨魚類の出現(あごもある)
イクチオステガなど両生類も出現し、脊椎動物が陸上に
シダ植物が繁栄、裸子植物も出現

5.石炭紀(約3.6億年前~)
シダ植物(木生シダ類)が森林を形成
フズリナ類の繁栄
爬虫類が出現

6.ぺルム紀(約2.9億年前~)
三葉虫やフズリナなどが絶滅

中生代

1.三畳紀(約2.5億年前~)
末期に原始哺乳類が出現

2.ジュラ紀(約2.1億年前~)
恐竜など爬虫類の全盛期
恐竜から進化した鳥類の出現(始祖鳥など)
アンモナイト、裸子植物などが繁栄

3.白亜紀(約1.4億年前~)
有袋類(カンガルー)・単孔類(カモノハシ)・有胎盤類(それ以外の哺乳類)の祖先出現
隕石衝突による大量絶滅(アンモナイトや大型爬虫類なども)
被子植物などが出現

新生代(約6600万年前~)

霊長類の出現

解説

問1 新生代は約6600万年前からとされているので、中生代の終わりもそれぐらいの時期と考えられます。この約6600万年前ごろに、白亜紀にアンモナイトや恐竜などを絶滅させた隕石衝突が起こったと考えられており、中生代と新生代の区切りがその時期になっているのも、このためなんです。

問2 被子植物は中生代の白亜紀に出現したということ、そしてDの時期の直前に爬虫類の数が最大となってDの時期に激減していること、この2つから、Dの時期というのは白亜紀末の恐竜やアンモナイトなどの絶滅した時期だと考えられます。

よって、正しいのは①となります。ちなみに、③にある無顎類ですが、これはヤツメウナギなど円口類として存在しているので絶滅はしていません。

問3 ①:脊椎動物の陸上への進出はデボン紀に始まりましたが、植物の陸上への進出はオルドビス紀に始まりましたから、植物のほうが先だということになります。

②:アンモナイトは恐竜などと同様に中生代末の白亜紀に絶滅しましたから、この文は正しいといえます。

③:エディアカラ生物群は先カンブリア時代の生物です。

④:哺乳類が出現したのは中生代の三畳紀です。

⑤・⑥:クックソニアは胞子で増え、維管束をもちません。

⑦・⑧:硬骨魚類も軟骨魚類も両方とも古生代に出現しました。

⑨:木生シダ類が繁栄し、森林を形成していたのは古生代の石炭紀であり、爬虫類が出現したのも石炭紀です。よって、この文は正しいといえます。