この問題でおさえておきたいこと
DNA中のAの量=Tの量、Gの量=Cの量ということを利用しよう!
解答
問1 ⑧
問2 ④
重要事項のまとめ
・DNAの原料
- リン酸
- デオキシリボースという名前の糖
- 塩基…アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)の4種類
4種類の塩基のうち1種類とリン酸、デオキシリボースが結合したものをヌクレオチドという。
・DNAの構造
DNAは、2つのヌクレオチドにある塩基と塩基がつながってできている。
この塩基どうしのつながりでは、AとT、GとCが必ずペアになる
=塩基の相補性
※塩基どうしは水素結合でつながっている。
2つのヌクレオチドがつながったものがたくさん集まって、二重らせん構造を形づくっている。
(1953年にワトソンとクリックが提唱)
解説
問1 二重らせん構造をしていれば、AとT、GとCの割合はほぼ同じになるはずです。しかし、クだけはAとT、GとCそれぞれについて、割合に大きな差があります。よって、これだけ二重らせん構造をしているとはいえないので、1本鎖の構造をしていると考えられます。
問2 A=T、G=Cが成り立ち、そして、問題文からT=2Gだといえます。A+T+G+Cの全部で100%なんですから、
2G+2G+G+G = 100
6G = 100
G = 16.666… ≒ 16.7(%)
これより、T ≒ 2×16.7 = 33.4(%)
A = Tなんですから、Aの割合は約33.4%です。