この問題でおさえておきたいこと
生存曲線の3つそれぞれの特徴と、その特徴にあてはまる生物の例をおさえよう!
解答
問(1) (C)
問(2)
① (A)
② (C) 理由:産卵数が多くて親の保護がないので、環境の変化やえさの量、天敵の数の増減に大きく影響されてしまうから。(50字)
重要事項のまとめ
・生存曲線とは?
それぞれの年齢層において、個体の生存数が時間とともに減少していく様子をグラフにあらわしたものを生存曲線という。
横軸に年齢、縦軸に生存数の対数目盛り(1,10,100,1000,…のこと)をとる。
・生存曲線の3つのタイプ
Aタイプ(晩死型)
…初期死亡率(幼いうちでの死亡率)が低く、老年になって死亡率が高まる
←幼いうちは親の保護下で生活するから
例:ヒトなどの哺乳類、ミツバチ
※ミツバチは社会性が高く、働き蜂が幼虫の面倒を見るので、初期死亡率が非常に低い。
Bタイプ(平均型)
…死亡率がどの年齢層でも一定
例:鳥類、爬虫類、ヒドラ
Cタイプ(早死型)
…産卵数は非常に多いが、初期死亡率が高い
←親の保護がまったくないから
例:魚類、貝類
解説
問(2) 個体群密度とは、一定の面積内の個体数のことです。
「重要事項のまとめ」で説明したCタイプ(早死型)の生物は初期死亡率が高いため、卵を多く産みます。しかし、環境の変化やえさの量、天敵の数の増減により、時期によって生き残る個体の数が多くなったり少なかったりの差が大きくなってしまいます。
一方、Aタイプ(晩死型)の生物については、親の保護のもと育てられるので、外的要因の影響をもろに受けることがありません。なので、生まれた個体はほぼ死亡することなく成長するので、個体群密度は安定しやすくなります。