この問題でおさえておきたいこと
原核細胞と真核細胞の特徴、原核生物とは具体的にはどんな生物かをおさえよう!
解答
問1 ④、⑤
問2 ⑦
問3 ④、⑤
重要事項のまとめ
・原核生物と真核生物
原核生物
…原核細胞をもつ生物
細菌類とラン藻類があてはまる
※原核細胞の特徴
- DNAが核膜に包まれていない
- 細胞小器官があまりなく、リボソームのみ存在する
- 基本的に細胞壁をもっている
真核生物
…真核細胞をもつ生物
※真核細胞の特徴
- DNAが核膜に包まれている
- ミトコンドリアやゴルジ体など細胞小器官が多い
・細胞内共生説
アメリカ人のマーグリスが唱えた学説。
動植物共通の祖先となる細胞に好気性細菌(酸素のある場所でエネルギーをつくり生育する細菌)がとりこまれてミトコンドリアになり、植物細胞の祖先にはさらにラン藻がとりこまれて葉緑体になったとする説。
(こうすることで、細胞はエネルギーを作ってもらえ、細菌はタンパク質を作ってもらえるので共生関係になる)
根拠は、ミトコンドリアと葉緑体は独自のDNAを持っていること、ミトコンドリアも葉緑体も、内側と外側では異質な二重膜を持っていることがある。
解説
問1 細菌類やラン藻類が原核生物です。細菌類とは、「~菌」と呼ばれるものだと考えるといいでしょう(ただし、酵母菌だけは真核生物なので、この例外には注意しましょう。)
ラン藻類については、ユレモとネンジュモをおさえておくといいでしょう。基本的にはこの2つがねらわれます。
問2 リボソームは原核細胞にもあるので、c以外、つまりa,b,dが真核細胞のみにあるものとなります。