この問題でおさえておきたいこと
実験の流れと結果、そしてその結果からわかることをおさえよう!
解答
1.
① 神経 ② 表皮 ③ 原口背唇部 ④ 脊索
⑤ 神経管 ⑥ 誘導 ⑦ 形成体
2. 後期原腸胚
重要事項のまとめ
シュペーマンが行った胚域の移植実験
1.〔流れ〕
2つのイモリ胚の初期原腸胚の予定表皮域と予定神経域の間で交換移植を行い、同様の交換移植を後期原腸胚でも行った。
↓
〔結果〕
初期原腸胚…予定表皮域に移植した予定神経域片は表皮に、予定神経域に移植した予定表皮片は神経系の一部に
後期原腸胚…移植しても予定表皮片は表皮、予定神経域片は神経系のまま
〔この実験からわかること〕
予定運命は、初期原腸胚と後期原腸胚の間で決められる
2.〔流れ〕
イモリ胚の初期原腸胚の原口背唇部を切り取り、別の同時期の胚の胞胚腔の内部に移植した
↓
〔結果〕
本来の胚のほかに、移植片を中心に二次胚が形成された
〔この実験からわかること〕
原口背唇部は脊索に分化して接する外胚葉にはたらきかけて神経管を誘導した
→二次胚を誘導するはたらきをもつため、原口背唇部は形成体(オーガナイザー)と名付けられた
解説
2.の実験で、移植片は二次胚の脊索や体節などの一部の組織をつくっているだけで、その他の組織は宿主(=移植されたほう)の細胞に由来するということもおさえておきましょう。