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この問題でおさえておきたいこと

飛鳥文化は朝鮮・中国などから影響を受けて成立した日本最初の仏教文化!
法隆寺・飛鳥寺・中宮寺・広隆寺の彫刻や工芸を特徴とともにおさえることが重要!

解答
1.エ   2.イ   3.イ   4.ウ
5.イ   6.ア   7.ア

解説

1.飛鳥文化では氏寺が多く建てられたことが特徴的ですが、その一方で、大化の改新から平城京遷都までの時期の文化である白鳳文化では官寺が多く建てられました。官寺とは国家が造営や維持・管理をおこなった寺院のことで、大官大寺薬師寺・川原寺などがそれにあたります。

選択肢をみると、アには大官大寺、イとウには薬師寺という白鳳文化の官寺が入っているので、これらは不適切です。よって、エが正解です。

2.「ポイントのまとめ」にあるとおり、飛鳥文化の仏像彫刻には北魏様式と南朝様式があります。鞍作鳥が制作した仏像は北魏様式のもので、代表作は「ポイントのまとめ」のとおり、飛鳥寺釈迦如来像と法隆寺金堂釈迦三尊像です。

問題文にある「飛鳥大仏」とは飛鳥寺釈迦如来像のことです。よって、正解はイです。ちなみに、アの選択肢にあった法隆寺夢殿救世観音像も「ポイントのまとめ」のとおり、北魏様式の仏像彫刻です。

3.「中宮寺」と問題文にあることから、半跏思惟像と判断できます。ちなみに、この仏像彫刻は「ポイントのまとめ」の説明にあるとおり南朝様式の仏像であるということもおさえておきましょう。

4.半跏思惟像が所蔵されているのは中宮寺と広隆寺です。

5.飛鳥文化で暦法を日本に伝えたのは、「ポイントのまとめ」のとおり百済の僧の観勒です。観勒は暦法だけでなく、天文や地理も日本に伝えました。

6.絵の具、紙、墨を日本に伝えたのは、「ポイントのまとめ」のとおり高句麗の僧の曇徴です。ちなみに、イの選択肢にあった恵慈高句麗の僧で、聖徳太子の仏教の師といわれている人物です。

7.「ポイントのまとめ」にもあるとおり、『三経義疏』は聖徳太子が著したとされる経典の注釈書ですが、具体的には法華経・勝鬘経・維摩経の3つの注釈書です。よって、アの選択肢にある華厳経だけは含まれていません。

ポイントのまとめ

・飛鳥文化の特徴

・建築

豪族が自らの権威を示すため氏寺(自分の寺)を建てた

※法隆寺について、670年に焼失したとされる若草伽藍跡(四天王寺式)が発掘されたことにより、現在の金堂や五重塔は再建されたものであることが判明しました。

・仏像彫刻

中国南北朝時代の影響を大きく受けており、力強く男性的な顔立ちである北魏様式と、柔和で女性的な顔立ちである南朝様式に分けられる

1.北魏様式

2.南朝様式

・工芸・絵画

・その他