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この問題でおさえておきたいこと

大名と支配していた領国名、分国法をまとめて覚える!
戦国大名の領国経営における政策として、貫高制、寄親・寄子制や指出検地も重要!

解答
【設問a】
仮名目録
【設問b】
義元
【設問c】
3
【設問d】
桶狭間
【設問e】
(ア) 3   (イ) 1   (ウ) 2
(エ) 5   (オ) 4

解説

【設問a】「他国人との通婚の禁止」「守護使不入の地のこと」が条文に書かれていることから、今川仮名目録と判断できます。教科書や資料集に掲載されているほどの基本的な史料ですので、ふだんの学習から教科書や資料集の史料にも目を通しておくことが重要ということがよくわかる問題となっています。

【設問b】今川仮名目録は33条からなる家法で、今川氏親によって制定されました。その息子である今川義元が後に21条を追加しましたが、この追加分が仮名目録追加です。

ちなみに、他国人との通婚の禁止は今川仮名目録に、守護使不入の地のことは仮名目録追加に書かれてあります。

【設問c】史料には「駿・遠」と記載されています。今川家はもともと駿河を中心とした地域を支配していました。その後、今川義元が三河も支配下におさめたことにより、今川家は東海第一位の戦国大名になっていきました。

【設問d】1560年の桶狭間の戦いで織田信長の軍と今川義元の軍が戦いました。その結果、織田信長の軍は勝利し、今川義元は敗死しました。この勝利により、織田信長は全国に自分の名を知らしめることとなりました。

【設問e】分国法と大名の名前の組み合わせではなく、分国法と大名が統治していた国の組み合わせを考えるという少しめずらしいパターンの問題です。「ポイントのまとめ」にある内容をもとに考えれば解くことができるかと思います。

相良氏と大内氏が少し盲点になるのではと思います。また、大名の名前が入っていない塵芥集(今回の問題では出題されていませんが)なども要注意といえるでしょう。

ポイントのまとめ

・戦国大名の領国統治

1.領民の支配

自己申告方式の指出検地を行い、農民の耕作する土地の面積と年貢の量などを検地帳に記録、これにより領国内の土地を把握
分国法という領国内の基本的な法を整備

2.家臣団の統制

指出検地の結果をもとに、年貢量などを銭に換算した貫高という基準を作成、国人や地侍に対してその貫高に応じた収入を保障する代わりに、貫高に見合った一定の軍役を課した(貫高制)。
また、国人や地侍を有力家臣の下に配属して擬制的親子関係で関係強化、組織化した(寄親・寄子制)。

3.経済政策

城下町を築き、楽市令により自由な取引を推進

・戦国大名と分国法

 

分国法

大名

支配地域

朝倉孝景条々(朝倉敏景十七箇条)

朝倉氏

越前

甲州法度之次第(信玄家法)

武田氏

甲斐

今川仮名目録

今川氏

駿河

塵芥集

伊達氏

陸奥

結城氏新法度(結城家法度)

結城氏

下総

早雲寺殿二十一箇条

北条氏

相模

六角氏式目(義治式目)

六角氏

近江

大内氏掟書(大内氏壁書)

大内氏

周防

新加制式

三好氏

阿波

長宗我部氏掟書(長宗我部元親百箇条)

長宗我部氏

土佐

相良氏法度

相良氏

肥後