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この問題でおさえておきたいこと

桃山文化のチェックポイントとなる特徴は城郭、絵画、町衆による文化、南蛮文化!

解答
問1 ②   問2 ③   問3 ④

解説

問1 城郭建築には天守閣ややぐらくるわなどがありますから、( ア )に入るのは天守閣です。堂塔は仏教建築で、礼拝の対象をまつっている建物のことです。

そして、土塁は土を積み上げて築かれたとりでです。城の周囲には、堀や土塁などの防御施設がありましたので、( イ )に入るのは土塁です。ちなみに、墳丘とは、人を葬るためなどに土を積み上げてつくった丘のことです。

問2 bは南蛮屏風に描かれた絵で、貿易を目的に来航したポルトガル人を宣教師が出迎えている場面です。cは『天草版平家物語』の表紙です。よって、南蛮貿易と関係しているのはb・cです。このような問題に対応できるように、資料集にある史料の写真などには目を通すようにしておきましょう。

ちなみに、aは朝鮮通信使の様子の絵、dは奈良時代の正倉院宝物の一つである琵琶の写真です。

問3 ①、②、③は「ポイントのまとめ」にあることと一致しており、正しいです。④については侘茶の説明が間違っています。千利休は簡素さのほうを重視していましたので、「簡素さ」と「豪華さ」が逆になっています。

ポイントのまとめ

・桃山文化

織豊政権による全国統一を背景に絢爛豪華な文化というのが特徴

1.城郭建築(天守閣ややぐらくるわなどをもつ建物)

2.その他の建築

聚楽第の一部を移築したと推定される西本願寺飛雲閣大徳寺唐門がある。

3.美術

障壁画…城郭の内部のふすまや屏風に描かれた絵のこと。濃絵(金箔地に青や緑の彩色をする)という手法を利用

おもな芸術家

3.水墨画

おもな芸術家

4.町衆によるさまざまな文化

5.その他

豊臣秀吉の朝鮮侵略の際、活版印刷術が朝鮮から伝わり、後陽成天皇の命により慶長版本が出版される

・南蛮文化

ポルトガルなどからヨーロッパの文化が伝わる

1.南蛮渡来品

タバコ、カステラ、パン、カルタ、ボタン、カッパ、ジュバン、シャボンなど

2.南蛮屏風

南蛮人との交易や風俗を主題とする絵画

3.キリシタン版(天草版)

ヴァリニャーニが伝えたヨーロッパの活字印刷術によって出版された書物
『天草版平家物語』など日本古典や日本語辞書、宗教書の翻訳などが出版