この問題でおさえておきたいこと
国風文化の最大の特徴は、女性作家の作品と、浄土教関連(往生伝や浄土教美術)!そこを中心にしておさえよう!
解答
ア ○ イ ○ ウ 土佐日記
エ 定子 オ ○ カ ○
キ 往生要集 ク ○ ケ ○
コ 藤原佐理 サ ○ シ 寄木造
ス 藤原頼通
ポイントのまとめ
1.文学
作品名 |
作者 |
その他重要事項 |
古今和歌集 |
紀貫之たちが撰者 |
醍醐天皇の命でできた最初の勅撰和歌集 |
竹取物語 |
作者不明 |
物語の祖。伝奇物語。 |
伊勢物語 |
作者不明 |
歌物語。在原業平がモデルとされている。 |
源氏物語 |
紫式部 |
紫式部は一条天皇の中宮彰子に仕えていた。 |
枕草子 |
清少納言 |
清少納言は一条天皇の皇后定子に仕えていた。 |
土佐日記 |
紀貫之 |
日本最初のかな日記。土佐守の任を終えて京都まで帰るまでの様子を描いた。 |
蜻蛉日記 |
藤原道綱母 |
夫藤原兼家との夫婦生活を描いた。 |
更級日記 |
菅原孝標女 |
父親の赴任地の上総から京都に向かった少女時代の回想録 |
2.浄土教
背景
・本地垂迹説…神は、人々の救済のために仮に形を変えて仏としてこの世に現れたとする思想
・末法思想…仏滅後千年は正法として幸せな時代、その後千年は像法で仏法が衰えていき、その後は末法として仏法が衰えていき、天変地異が続発するという考え。
↓
浄土教の信仰が広まる
浄土教を広めた人たち
・空也…京都で念仏を広め、市聖と呼ばれた。六波羅蜜寺を創建したといわれる。
・源信(恵心僧都)…『往生要集』を書いて、極楽・地獄の様子を示し、極楽へ行くには念仏すべきと説いた。
その他、慶滋保胤の『日本往生極楽記』などの往生伝(念仏のおかげで極楽へ行けたと信じられている人々の伝記)なども多数出されました。
3.建築・彫刻
・宇治平等院鳳凰堂…1053年に藤原頼通が建立。阿弥陀如来像をおさめる阿弥陀堂の代表的建築物。
・法成寺…藤原道長が建立。現存はしていない。
・平等院鳳凰堂阿弥陀如来像…定朝が製作。寄木造(バラバラに部品を作って合体させる作り方)の手法を用いる。
4.絵画・書道
・大和絵…日本的な風物を題材にした絵画。祖は巨勢金岡。
・来迎図…極楽往生を遂げようとしている人へ阿弥陀如来が迎えに来るところを描いた絵。代表的なものは高野山聖衆来迎図。
・蒔絵…漆器に文様を描き、そこに金銀の粉を蒔く
・三蹟(和様の書の名手)
小野道風:『秋萩帖』や『屏風土代』が作品
藤原佐理:『離洛帖』が作品。
藤原行成:『白紙詩巻』や『権記』などが作品。書道の一派の世尊寺流の祖。
5.貴族の生活
・寝殿造…貴族の住宅の造り
・貴族男子の正装は束帯、略装は衣冠
・貴族女性の正装は女房装束(十二単)
・物忌(物の怪につかれたときなどに一定期間ひきこもる)や方違え(凶の方角を避ける)