問題ページにもどる

この問題でおさえておきたいこと

議院内閣制と大統領制のちがいを理解しよう!
大統領制のほうが厳しい三権分立となっていることを頭に入れておこう!

解答
問1
a 下院(庶民院でも可)   b 責任内閣
c 間接   d 違憲立法審査権
e 抑制と均衡
問2 王(または、国王)は君臨すれども統治せず。
問3 ウォルポール
問4 モンテスキュー
問5 教書

解説

問1
a イギリスの下院は庶民院、上院は貴族院とも呼ばれています。

c アメリカの大統領は国民から選ばれるのですが、その選出のされ方は、国民がまず大統領選挙人を選出することから始まります。大統領選挙人は、あらかじめ「○○候補に投票します」と宣言しているので、自分の好きな候補に投票する選挙人に投票するわけです。その選挙人が投票して大統領を選出するので、国民は大統領を間接選挙によって選んでいることになります。

問3 ウォルポールは与党を統制して閣議を主宰し、議会の支持を背景に政治をしていました。そして、1741年の総選挙で与党の議席を大幅に減らしたことにより、1742年に退陣しました。

問4 実際の入試問題では、モンテスキューの代表的著書の名前も問題になっていました。モンテスキューは、『法の精神』などを書きました。

ポイントのまとめ

イギリス アメリカ 中国
政治制度 議院内閣制 大統領制 民主集中制
(中国共産党による実質的一党独裁)
立法権 上院下院がある
下院議員は小選挙区制で選出
→下院が優位
内閣不信任決議権をもつ
上院下院がある
上院議員は各州から2人ずつ、下院議員は各州の人口に応じて選出
法案を大統領に拒否されても3分の2以上の賛成による法案再可決権をもつ
大統領への不信任決議はできない
全国人民代表大会(全人代)が法律を定める(一院制)
憲法以上の権力をもち、解散はない
行政権 内閣は議会に連帯責任を負い、議会の解散権をもつ
議会の多数派が内閣を組織
=立法権と行政権の分離がゆるやか
※野党も「影の内閣」を作って、次の選挙で政権を勝ち取ったときの準備をする
大統領は議員を兼ねることはできない
大統領は法案提出権や議会解散権をもっていない
=立法権と行政権の分離が厳格
議会に教書(自分の考える政策についての意見)を送る権利、議会で決めた法案の拒否権はある
国務院が内閣にあたる
全国人民代表大会が構成員を選出
司法権 裁判所は違憲立法審査権をもたない 司法権の独立が強く、裁判所は違憲立法審査権をもつ 最高人民法院が司法権をもつ
全国人民代表大会が構成員を選出