この問題でおさえておきたいこと
青年期を、ルソー、レヴィン、エリクソンがどうとらえていたのかをおさえよう!
解答
(1) ウ (2) レヴィン (3) モラトリアム
(4) 発達課題 (5) イ
解説
(1)工業化の進展や社会の複雑化により、求められる知識の水準が上がったことにより、早い年齢から労働させるよりも教育にかける時期を長くする必要性が高まったことが背景にあります。
働く大人の人数が確保されていることが背景にあることは不適切ですし、若い世代が働く必要がないということも誤っています。
(4)アメリカの教育学者のハヴィガーストは、青年期の発達課題を考えたこともおさえましょう。どんな発達課題を考えたかは、教科書や資料集で確認してください。
ポイントのまとめ
ルソー…『エミール』で青年期を第二の誕生とした
(性的な身体の特徴が現れる第2次性徴・自我の目覚めがあるため)
レヴィン…青年期の人間をマージナル=マン(境界人)とした
(青年は場所の変化が激しく、子どもから抜け出して大人へと移ろうとしている中間のところにいるため)
エリクソン
…青年期をモラトリアム期間と位置づけ
(青年期は大人への準備期間であり、精神的・社会的な猶予期間になると考えたため)
また、この期間にアイデンティティ(社会の中での自分とは、についての一貫した認識)の確立も必要と説いた