この問題でおさえておきたいこと
国際会議の名称と成果をおさえよう!
京都議定書は内容や問題点など細かいところもチェックしよう!
解答
(1)ア ストックホルム イ かけがえのない地球
ウ 人間環境
(2) UNEP
(3)基本理念…持続可能な開発 行動計画…アジェンダ21
(4) ウ (5) 排出権取引(排出量取引でも可)
解説
(4)
ア 京都議定書には、一酸化炭素は温室効果ガスとして入れていません。
イ 削減目標の基準年は1990年です。一部の温室効果ガスは1995年が基準年となっていますが、1997年が基準年のものはありません。
エ アメリカは離脱を表明しましたが、EUは離脱していません。
ポイントのまとめ
・主要な国際会議
1972年 国連人間環境会議
開催地:ストックホルム
スローガン:かけがえのない地球(Only One Earth)
成果:
①人間環境宣言(ストックホルム宣言)の採択
②環境国際行動計画の採択→実行するため、国連環境計画(UNEP)を設立
↓
1992年 国連環境開発会議(地球サミット)
開催地:リオデジャネイロ
基本理念:持続可能な開発
成果:
①リオ宣言の採択
②リオ宣言の行動計画であるアジェンダ21の合意
③気候変動枠組条約と生物多様性条約の提起→京都議定書につながる
↓
2002年 環境開発サミット
開催地:ヨハネスブルグ
成果:ヨハネスブルグ宣言の採択
・京都議定書
1997年の第3回気候変動枠組条約締約国会議で採択された議定書です。
内容のポイント
①先進国の温室効果ガス排出量について、国ごとに数値目標が定められている。
②1990年を基準にして(一部ちがう温室効果ガスもある)、2008年~2012年の期間の温室効果ガス排出量を削減しようとしている。
③先進国全体で、少なくとも5%の削減をめざし、日本は6%削減が目標。
④京都メカニズム
排出量取引(排出権取引)…排出枠を超えてしまった国が、抑えた国から、余った排出枠を購入できる
クリーン開発メカニズム…先進国が途上国に技術・資金を援助して、削減できた分の一定量を、自国に充当できる
共同実施…投資する国が、事業をする国で削減できれば、そこでできた削減量を取引できる
問題点
①途上国には削減義務がない
②発効に長い時間←アメリカの離脱、ロシアも当初は参加に難色