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この問題でおさえておきたいこと

相関接続詞が主語のときは動詞に近いほうの形に合わせる!
〈分数+of A〉が主語のときはAの形に動詞を合わせる!

解答
(1)ア   (2)ア   (3)ア
(4)イ   (5)イ   (6)ウ

解説

(1)「あなたも私も両方ともが警察に疑われています。」

both A and Bは「AもBも両方とも」という意味ですね?「両方とも」ということですから、これで指し示されているのは必ず2つ以上、つまり複数あるということになります。さらに、この表現でのAとBはand(そして)で結ばれているので対等の形で結ばれています

以上のことから、both A and Bが主語のときは、主語を複数扱いとします。主語が複数の人や物のときは、使うbe動詞はareですね(They are students.(彼らは生徒です)など)。よって、アが答えとなります。

(2)「彼女か私かどちらかが行く予定です。」

either A or Bは「AかBのどちらか」という意味です。(1)のboth A and Bやこの問題のeither A or Bなどのような、かたまりで一つの意味をなす形でAとBが結びつけられたものを相関接続詞といいます。

このような相関接続詞を使った表現が主語になった場合は、AよりBのほうが動詞に近いので、動詞はBの形に合わせるのが基本です(both A and Bは明らかに複数のものをあらわすので複数扱いでいいのですが)。この問題の場合はBにあたるのはI(私)なので、それに使うことができるbe動詞のamが正解となるわけです。

(3)「ラリーとデイビッドだけでなくピーターも、私を見送りに空港まで来てくれました。」

not only A but also Bは「AだけでなくBも」という意味です。ぱっと見では、両方ともということをあらわしているので、主語を複数扱いしそうに思えそうですね。ただし、これについてもeither A or Bのときと同じで動詞はBの形に合わせます。

「AだけでなくBも」ということは、「Aはもちろんのこと、それと合わせてBだってそうですよ」ということをあらわすので、どちらかというとBのほうに重きがおかれています。動詞に近いからというだけでなく、このような理由によりBの形に動詞を合わせると考えるとよいでしょう。

この問題ではBにあたるのはPeterという1人の人ですから、複数の人や物が主語のときにしか使えないイやエは不適です。さらに、空所の後ろにはcomeという動詞があり、is comeとなるとおかしいです(動詞が2つ重なるので)。よって、正解はアであり、has comeと現在完了形にする必要があったということですね。

(4)「私だけでなく彼女もその仕事にうんざりしています。」

A as well as Bは「BだけでなくAも」という意味です。ふつう動詞は、動詞に近いほうのBに合わせた形にするのが基本でした。

この表現は「BだけでなくAも」という意味ですから、重きがおかれているのはAのほうです。よって、A as well as Bが主語のときは、動詞はAの形に合わせます。この問題ではAにあたるのはSheですから、それに対応するbe動詞であるisが正解です。

ここまでの内容をまとめてみます。

  • Bの形に動詞を合わせる(これが基本である)…
    not A but B(AでなくてB)
    not only A but also B(AだけでなくBも)
    either A or B(AかBかのどちらか)
    neither A nor B(AもBも~でない)

  • 主語を複数扱いにして動詞をそれに合わせる…
    both A and B(AもBも両方とも)

  • Aの形に動詞を合わせる…
    A as well as B(BだけでなくAも)

(5)「あなたも私も間違っていません。」

選択肢としてどの相関接続詞を入れたらよいかが与えられています。動詞としてamが使われていますから、それをヒントに考えなければいけません。

さっきの赤枠で囲まれた内容をもとに考えると、アならば主語は複数扱いになるので動詞はareになるはずです。ウならばyouのほうに動詞を合わせることになりますから、この場合も動詞はareになります。エのwhetherは「~かどうか」という意味ですから、「あなたか私かどうか」だと文の後半の「間違っている」ということとつながりません。

よって、イが正しいとなります。neither A nor Bは「AもBも~でない」という意味で否定の意味をあらわします。そして、赤枠内にも書かれているとおり、Bの形に動詞を合わせます。

(6)「地球の表面のおよそ4分の3が水で成り立っています。」

three fourthsは「4分の3」です。つまり、これは分数ですね?このような〈分数+of A〉という形が主語になっていれば、動詞はAの形に合わせます。この問題ではAにあたるのはthe earth's surface(地球の表面)で複数形で書かれていません。よって、単数のものとみなせるわけですから、イやエは不適です。

そして、consist of ~は「~で成り立っている、~から構成される」という意味であり、進行形にすることができません(「成り立っている」と「~している」という意味あいがすでにあるため)。よって、進行形になっていないウが正解といえます。