この問題でおさえておきたいこと
自分の選択に対して理由を充実させて書こう!
現実には起こりえない想像を述べるときは仮定法を使うことを忘れずに!
解答(例)
I would choose the United States. There are two major reasons. One reason is a historical one. Immigrants from Europe valued individual freedom and equality before the God so they declared their country a republic. Besides, their "frontier spirit" expanded their own territory. There are many comments about American politics in Japan but I think there are few which took those values and spirit into consideration. If I were an American, I could see American society with the historical knowledge of the country. It could make me deepen my understanding of American society, which is very interesting to me. The other reason is economic power of the country. The United States has been the strongest country in the economy since World War I and many people still immigrate to the United States to do business. I would have a good chance of doing business and becoming successful there. Therefore, I would like to choose the United States.(157語)
解説
別の問題の解説にもあるとおり、自由英作文では主張→理由→結論という流れで書くとよいことが多いです。この問題でも、そのような流れで書くとよいでしょう。
つまり、最初にどの国(地域)を選ぶかということを述べ、次になぜその国(地域)を選ぶのかを述べ、最後に「だからこの国(地域)がいいのです」と終わるという形にすると、書きやすいはずです。ある程度の語数を書かなければいけませんので、理由については2~3点ほどを用意して述べるほうがよいでしょう。
理由については、賛否を述べる自由英作文ならば、自分の意見に対して予想される反論を打ち消しする反論が用意できれば、より充実した内容が書けるのですが、この問題のように自分の想像や単なる意見を述べるだけの英作文では、自分の述べる内容に対する反論は予想できません(この問題の場合なら「アメリカを選ぶ」という意見に対して「それはおかしい、中国を選ぶべき」などの反論は論理的ではないので)。
なので、この問題では理由について、「1つ目は経済的な理由です」などのようにどういう理由かを簡潔にまず示してから、その具体的内容を次に述べるという形で、2~3点ほど理由を述べるようにすると、内容的にも充実し、論理的な流れで書くことができます。
ちなみに、この問題文では「もし選べるとしたら」とありますが、実際に自分の生まれて育つ国(地域)を選べるわけではありません。よって、「この国(地域)を選びます」と述べたり、その国(地域)で自分がどうしていくかを述べたりする文では仮定法を使わなければいけません。「現実と反する仮定では仮定法を使う」ことは鉄則ですので、その点には注意しましょう。