この問題でおさえておきたいこと
目的語のあとに、原形不定詞がつづく動詞と不定詞がつづく動詞としてそれぞれどのようなものがあるかを理解しよう!
解答
問1 1 …③ 2 …⑤
問2 3 …③ 4 …⑥
問3 5 …④ 6 …⑤
問4 7 …⑤ 8 …③
解説
問1 生徒:すみません。来週のゼミで何を討論する予定かを知りたいのですが。
教授:まだ決めていないから、メールで君に詳細を送らせてくれたまえ。
並べかえる単語を見てみると、letという単語があります。letという単語があれば、原形不定詞を使った下の構文でほぼ使われます。関連する構文とあわせて説明しますので、まとめて覚えるようにしましょう。
原形不定詞を使った構文
1.使役の意味をもつ動詞(=「~させる」という意味あいがある動詞)とともに使われるのはこの3つのみ
make+O+動詞の原形 ~:Oに(むりやり)~させる
have+O+動詞の原形 ~:Oに(お願いして)~させる、~してもらう
let+O+動詞の原形 ~:Oに(許可して)~させる
2.知覚動詞(=感覚などに関係する動詞)とともに使われるのは主にこれら
see+O+動詞の原形 ~:Oが~するのを見る
hear+O+動詞の原形 ~:Oが~するのを聞く
feel+O+動詞の原形 ~:Oが~するのを感じる
notice+O+動詞の原形 ~:Oが~することに気づく
watch+O+動詞の原形 ~:Oが~するのを見つめる
この問題では動詞の原形としてsendが使えそうです。「送らせる」ということになりますが、送るのは「教授」が「生徒」に対してと考えられるので、Oには「教授」自身のことを示すmeが入るといえます(教授が「私に送らせてね」と生徒に頼んでいるわけです)。よって、let me sendという語順になるとわかります。
そして、「誰に」送るのかというと、話し相手である「生徒」なわけですからあなた(you)、「何を」送るのかというと「詳細」なんですからthe detailsといえます。「AにBを送る」はsend A Bという形でいえますから、send you the detailsという語順になるはずですね。
「教授」のせりふの最後にemailとあり、ここから「Eメールで送る」ということが言いたいとわかりますから、最後はby email(Eメールによって)で終わることもわかります。以上より、並べかえると、(I haven't decided yet, so) let me send you the details by (email.)となるとわかりますね。
問2 「ほかの国の家族のもとでホームステイをすることは、あなたが意思伝達能力を磨く助けとなることでしょう。」
wouldはwillと同じような形で使える単語ですから、この後には動詞がつづきます。ということは、wouldの次につづけることができるのは、helpかdevelop(発達させる)ということになります。
そして、ほかの選択肢を見ると、youというのがあります。すでにこの問題文では主語が書かれていますから、このyouは「あなたを」「あなたに」という目的語だと考えることができます。
ここで使える構文があります。help+O+(to) 動詞の原形 ~で「Oが~するのを助ける」という意味をあらわします。to不定詞の形になってもいいのですが、toを省いて原形だけにすることのほうが多いです。この構文を使うと、would help you developという語順になるとわかります。
あとは何を発達させるかということをつづければいいとなりますが、この問題文ではskills(能力)という単語で終わっていますから、your communication skills(あなたの意思伝達能力)を発達させるのだとわかります。
ということで、単語を並べかえてできる文は(Doing a homestay with a family in another country) would help you develop your communication (skills.)です。
問3 ダン:君の健康診断はどうだったかい?
マイク:悪くはなかったけど、医者が僕に定期的に運動するよう忠告してきたよ。
並べかえる単語を見てみると、advisedという単語があります。adviseという単語があれば、下の構文で使われることが多いです。関連する構文とあわせて説明しますので、まとめて覚えるようにしましょう。
目的語の後にto不定詞をとる動詞
1.命令や指示など「やるように頼んでいる」動詞
tell+O+to不定詞 ~:Oに~するよう言う
order+O+to不定詞 ~:Oに~するよう命令する
persuade+O+to不定詞 ~:Oに~するよう説得する
advise+O+to不定詞 ~:Oに~するよう忠告する
ask+O+to不定詞 ~:Oに~するよう頼む
warn+O+to不定詞 ~:Oに~するよう警告する
2.使役や許可など「~させる」「~してもいい」というニュアンスのある動詞
enable+O+to不定詞 ~:Oが~するのを可能にする
force+O+to不定詞 ~:Oにむりやり~させる
allow+O+to不定詞 ~:Oが~するのを許可する
permit+O+to不定詞 ~:Oが~するのを許可する
cause+O+to不定詞 ~:Oに~させる
get+O+to不定詞 ~:Oに~させる
3.願望や期待など「~してほしい」というニュアンスのある動詞
want+O+to不定詞 ~:Oに~してほしい
would like+O+to不定詞 ~:Oに~していただきたい
expect+O+to不定詞 ~:Oが~するのを期待する
encourage+O+to不定詞 ~:Oに~するよう促す
get+O+to不定詞 ~:Oに~させる
「誰に」忠告したかを考えると「私に」(me)、不定詞としてtoの後におくことができそうなのはgetだと考えられますから、advised me to getという語順にできると判断できます。
regularは「定期的な」、exerciseは「運動」ですから、getの後にはregular exercise(定期的な運動)がおけると考えることができます。よって、単語を並べかえてできる文は(the doctor) advised me to get regular exercise(.)となります。
問4 「彼はインフルエンザにかかってしまったので、1週間家にいることを余儀なくされました。」
並べかえる単語を見てみると、forcedという単語があります。しかも、stay at homeという動詞の原形を使ったものもありますね。ということは、問3の解説で登場したforce+O+to不定詞 ~(Oにむりやり~させる)の構文が使えると考えることができます。
ただ、並べかえる単語の中でOの部分にできそうな語句がありません。問題文の意味から考えて、インフルエンザにかかったのは「彼」ですから、「家にいる」ようにさせられたのは別の人ではなく、「彼」自身ということになりますよね?よって、「彼」が「家にいる」ようにさせられた立場ということになります。
よって、force+O+to不定詞 ~の構文を受動態にする必要があります。受動態へ書き換えると、下の図のとおりになりますね。
ちなみに、問3の解説で取り上げたほかの構文を受動態にするときも、すべて上の図のように考えることができます。さて、この問題の場合、●●の部分が「彼」(he)、be動詞はwasとなるわけなので、単語を並べかえてできる文はhe was forced to stay at home (for a week.)とすることができます。
ちなみに、問1の解説で取り上げた原形不定詞を使った構文を受動態にするときは注意が必要です。原形不定詞を使った構文では、下の図のように、受動態になると原形の部分はto不定詞に変わるからです。原形不定詞を使った構文すべてがこのようになりますが、いろいろな問題で問われることがあるので注意です。