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この問題でおさえておきたいこと

土壌の色や分布、特徴をセットで覚える!

成帯土壌は植生や気候も、間帯土壌は農産物も関連づけておさえる!

解答
問1 ③   問2 ②   問3 ④

解説

問1 ①:Pはアメリカ東部なので気候帯としては温帯になります。分布しているのは褐色森林土となりますが、その説明として正しい文になっています。

②:Qはフィンランド付近なので気候帯としては冷帯になります。分布しているのはポドゾルとなりますが、その説明として正しい文になっています。

③:Rはウクライナ付近なので、分布している土壌はチェルノーゼムです。その土壌は黒色ですから、「灰色」というのは誤りです。この文で説明されている土壌は砂漠土だと考えられます。

④:Sはコンゴ盆地付近なので気候帯としては熱帯になります。分布しているのはラトソルとなりますが、その説明として正しい文になっています。

問2 南アジアでは、赤道から北緯20度までの範囲は南インドとなりますが、そのところには砂漠はありません。よって、砂漠土がみられると記述している②が誤りといえます。

問3 イはウクライナ付近なので、分布している土壌はチェルノーゼムです。「ポイントのまとめ」にもあるとおり、小麦の栽培がさかんですから、それも説明されている④が正解となります。このように、土壌と農業は密接な関係にありますから、その地域の農業の特色をみるときは土壌も考えると、より理解しやすくなります。

ちなみに、アは地中海沿岸の地域なのでテラロッサ、ウはデカン高原付近なのでレグール土、エはブラジル高原の地域なのでテラローシャが分布しているといえます。なので、アを説明している文は③、ウは②、エは①となります。

ポイントのまとめ

土壌は大きく2つに分けられる

成帯土壌…主に気候の影響で形成された土壌。気候の影響を受けるので、気候帯の分布とほぼ一致する。
間帯土壌…その土地の母岩の性質が強く影響している土壌。局地的に分布している。

成帯土壌

間帯土壌