この問題でおさえておきたいこと
日本の地形的位置とプレート・海溝を災害と関連づけておさえよう!
解答
問1
(い)北アメリカ(プレート)
(ろ)太平洋(プレート)
(は)フィリピン海(プレート)
(に)ユーラシア(プレート)
問2
①千島・カムチャッカ(海溝)
②日本(海溝)
③伊豆・小笠原(海溝)
④南西諸島(海溝)(実際の試験では琉球海溝でも正解)
問3
A-B 糸魚川=静岡(構造線)
C-D 中央(構造線)
問4
(ア)内帯
(イ)外帯
山地の形状の違い…
内帯には侵食が進んだ低くてなだらかな山地や準平原がみられ、中国山地が例にあげられる。一方、外帯には高くて急峻な山地がみられ、四国山地が例にあげられる。(75字)
問5
日本列島の周辺はプレートの境界があり、沈み込むプレートが反発することで地震が起こる。また、その沈み込むプレートの先端部でマグマが発生することで火山噴火が起こる。(80字)
解説
問3 フォッサ=マグナという大地溝帯の西側のへりを糸魚川=静岡構造線といいます。つまり、フォッサ=マグナの一部が糸魚川=静岡構造線です。この2つを混同しないように注意しましょう。
問4 内帯のほうが外帯より、海溝やプレートから遠い位置にあります。そのため、内帯のほうが地殻変動がまだ少ないです。なので、山地はなだらかになっていきます。
解答のチェックポイント
- 内帯の山地はなだらかな形状であることを示しているか
- 外帯の山地の勾配は急であることを示しているか
- 具体的な山地などの名前を挙げているか
(それぞれの山地の形状が違う理由について述べてもよい)
問5 沈み込んだプレートが跳ね返ることで地震が起こり、津波が発生することもあります。2011年の東日本大震災で発生した大きな津波も、発生した原因はプレートが跳ね返ったことでした。
解答のチェックポイント
- 地震も火山噴火も、原因は沈み込むプレートであることを述べているか
- 地震は沈み込んだプレートが跳ね返ることで起こることを述べているか
- 火山噴火は沈み込んだプレートにマグマが発生することで起こることを述べているか
ポイントのまとめ
弧状列島である日本
日本付近は4つのプレートの境界線
- 北アメリカプレート…問題の地図中(い)のプレート
- 太平洋プレート…問題の地図中(ろ)のプレート
- フィリピン海プレート…問題の地図中(は)のプレート
- ユーラシアプレート…問題の地図中(に)のプレート
太平洋プレートとフィリピン海プレートは、北アメリカプレートとユーラシアプレートの下に沈み込む
→弧状の島の列・深い海溝といった地形の形成、地震や火山の原因
※日本付近の主な海溝
- 千島・カムチャッカ海溝…問題の地図中①の海溝
- 日本海溝…問題の地図中②の海溝
- 伊豆・小笠原海溝…問題の地図中③の海溝
- 南西諸島(琉球)海溝…問題の地図中④の海溝
日本の地形の特色
- 日本列島は、新期造山帯の環太平洋造山帯の一部→地殻運動や火山運動が活発=地震や火山が多い
- 全般に山がちで、国土の70%が山地。
- 一般に河川は短く、急流が多い→一時期に大量の降水があると洪水の原因になる
地体構造
フォッサ=マグナによって、東北日本と西南日本に区分
さらに、西南日本は、メジアンライン(中央構造線)によって、内帯と外帯に区分