この問題でおさえておきたいこと
時の流れによる主な変化を念頭に、昔と今の地形図を比べて何が変わったのかをつかもう!
解答
問1 ① 問2 ③
解説
このような、昔と今の地形図を比べるときは、該当する場所が昔と今の地形図のどこの部分なのかをちゃんとおさえることが前提になります。
問1 ①:たしかに塩田跡地はだいぶ市街地化が進んでいますが、旧図の水田の地図記号があるところを新図で見てみると、建築物が並んでいます。新興住宅地が開発されたことが読み取れるんで、これは誤りだとなります。
②:旧図に「鍋島」があり、これが「海峡中に存在する島」だと考えられます。新図ではそこに「小鳴門橋」がかけられているので、正しいといえます。
③:旧図の中央部の干潟だった場所について、新図を見ると「競艇場」が建設されているので、正しいといえます。
④:旧図では、渡し船の航路は3本ひかれています。一方、新図では航路は2本だけに減っていますから、正しいといえます。
問2 ①:1966年の地図を見ると、佐賀球場周辺には水田の地図記号が見られますが、1998年の地図で佐賀球場周辺を見ると、その地図記号が見られません。正しいといえます。
②:バイパス道路というのは、市街地の混雑区間などを避けて迂回する道路のことです。「本庄」の字を横切る位置に道路ができていますが、これは北部を東西に走る国道(2枚の地図両方に見られます)と平行して走っていて、しかも西端でつながっています。よって、この道路はバイパス道路と考えられているので、これは正しいといえます。
③:1998年の地形図にある濠の部分をチェックすると、西側に1966年の地形図とほぼ同じ位置に寺院の地図記号が見られます。よって、これは誤りだとなります。
④:1966年の地形図では曲がっている水路が,1998年の地形図では直線化していますんで、正しいといえます。
ポイントのまとめ
センター試験でよく見られる新旧地形図の変化
- 住宅地や市街地の面積の増加
(昔は谷口集落や川沿い・海岸沿いなどに分布→丘陵地帯にまで住宅地が拡大、田畑だったところが住宅地に変化) - 道路の整備(直線状に道路が整理されている、など)
- 海に面しているところなら、埋め立てによる海岸の変化
- 工場の進出
- 堤防の整備
- 交通網の変化
(高速道路や鉄道の完成、橋の完成など)