この問題でおさえておきたいこと
どのような公害問題がどこで発生し、国はどのような対策を打ち出したのかをおさえよう!
解答
(1)渡良瀬川(解答は「渡良瀬」だけでOK)
(2)富山、三重、熊本
(3)イ
(4)エ
(5)環境基本法(解答は「環境基本」だけでOK)
解説
(1)当時の議員の田中正造がこの問題の解決に尽力したこともおさえておきたいポイントなので、あわせて覚えておきましょう。
(4)地盤沈下は、新潟県や千葉県などの天然ガス産地や大都市(東京や大阪など)、工業都市(尼崎など)で起こります。石川県は天然ガス産地にはあたらないので、これが誤りとなります。
水質汚濁による漁業被害は、瀬戸内海の赤潮だけでなく、琵琶湖や霞ケ浦などの湖沼の富栄養化によるものもありました。
ポイントのまとめ
・主な公害問題
- 足尾銅山鉱毒事件(明治時代)
…栃木県の渡良瀬川流域で発生。足尾銅山の精錬所から鉱毒が流出し、水田が汚染。 - 四大公害病(第二次世界大戦後)
- 四日市ぜんそく
…三重県で発生。工場などからの排気に含まれる亜硫酸ガスが原因。ぜんそくの症状が出る。 - イタイイタイ病
…富山県の神通川流域で発生。排水に含まれるカドミウムが原因。骨がもろくなる。 - 水俣病
…熊本県などで発生。排水に含まれる有機水銀が原因。感覚障害や運動失調などが起こる。 - 第二水俣病(新潟水俣病)
…新潟県の阿賀野川流域で発生。水俣病と原因や具体的なことは同じ。
- 四日市ぜんそく
・国の施策
1967年 公害対策基本法制定
→典型七公害を定義
※典型七公害…大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、地盤沈下、騒音、振動、悪臭の7つ。
1993年 環境基本法制定
→公害だけでなく環境問題全般を視野に入れた法律に
2001年 環境庁が環境省に格上げ