この問題でおさえておきたいこと
さまざまな民族問題を、どこの国で起こっている問題かの視点でおさえよう!
解答
(1)① タミル ② ケベック ③ クルド ④ ツチ
(2)A き B さ C か D え E い
解説
Aはスリランカ、Bはカナダ、Cはイラク、Dはルワンダ、Eはスペインが主に抱えている民族問題です。
その他の民族問題も含めて、どこの国にどんな問題があるのかを、「ポイントのまとめ」でおさえましょう。
ポイントのまとめ
・イギリス…北アイルランド問題
アイルランド独立時、北部だけプロテスタントが多かったので、イギリスに残った(アイルランドはカトリック)。
その後、北部のカトリック教徒は、アイルランド併合を求めてテロ活動を展開。
・ベルギー…ワロン語とフラマン語の言語対立
・スペイン…バスク独立運動
ピレネー山脈西端に住むバスク人による独立運動で、現在は自治が認められている。
・イラン、イラク、トルコ…クルド人独立運動
難民が多くなり、問題になっている。
・インド、パキスタン…カシミール紛争
イギリスからの独立時、どちらに帰属するかで戦争も起きた。
住民はイスラム教徒が多いので、パキスタン(イスラム系)への併合を求めている。
・中国…チベット暴動
チベット自治区では、漢民族からの独立を求めての暴動が起きている。
・スリランカ…シンハリ人(仏教徒)とタミル人(ヒンズー教徒)の対立
・カナダ…ケベック問題
カナダのケベック州では、フランス系住民が人口の8割を占めており、分離独立を求める動きがある。否決されたものの、住民投票を行ったこともある。現在、二国語主義、二文化主義を進めている。
・イスラエル…パレスチナ問題
イスラム教徒の住んでいたパレスチナの地に、ユダヤ人がイスラエルを建国し、周辺のアラブ諸国やパレスチナ人との対立がある。
・ルワンダ…フツ族とツチ族の対立