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この問題でおさえたいこと

衣食住の文化について、場所や気候と対応させながら理解しよう!

解答
(1)
① X…エ   Y…ア
②    A   …じゃがいも      B   …酪農
③ ア
(2)
① 地中海式農業
② イ
③ (例)気温が高くて乾燥している。
④ ア

解説

(1)

① Xは「ポイントのまとめ」でもふれられている、エのアンデス山脈にあてはまり、Yはアのアルプス山脈にあてはまります。ちなみに、イはヒマラヤ山脈、ウはロッキー山脈です。

② じゃがいもについて、アンデス山脈の山中では、標高3000m以上の高地で栽培されています。一方、とうもろこしは標高2000m以上の高地で栽培されています。

③ リャマは、山の上り下りのときに荷物を運搬させるために古くから利用されてきました。ちなみに、アルパカについては、毛がポンチョなどの材料として利用されています。

(2)

① 「ぶどう」という果樹を栽培していることと、「ヨーロッパでさかん」と問題文にあることから、「ポイントのまとめ」でも説明されている地中海式農業と導くことができます。

② バナナは東南アジアなど主に熱帯の地域で栽培されているものなので、温帯の地域でおこなわれる地中海式農業で栽培されるものとして不適切です。

③ 「ポイントのまとめ」を参照してください。

④ 地中海式農業は地中海性気候の国々、つまり地中海沿岸の国々で主におこなわれています。選択肢にある国のうちドイツだけ地中海沿岸にありません。

ポイントのまとめ

・世界の主食

・世界各地の暮らしの具体例

1)インドネシア(熱帯)

一時的に強い風をともなって大粒の雨が降る(スコール)気候である。
伝統的な家は高床となっていて、熱や湿気がこもらないように風通しを良くしている

2)アラビア半島(乾燥帯)

水を得やすい場所(オアシス)の周辺で暮らし、水路などを通して水を引いて小麦やナツメヤシなどを栽培するかんがい農業を行っている。
また、乾燥に強いらくだや羊を育てる遊牧も行われてきた。

木材を得にくいため、伝統的な家には、土をこねてつくった日干しレンガが利用されている。
強い日差しや砂ぼこりから身を守るため、長そででたけの長い服が着られる。

3)イタリアやスペイン(温帯)

夏は暑く乾燥する気候のため、夏にオリーブ・ぶどう・オレンジなど乾燥に強い果樹を栽培し、冬に小麦を栽培する地中海式農業を行っている。

夏の強い日差しや熱を通しにくくするため、石でつくられていて、窓を小さくしている。
強い日差しをはねかえすため、かべを白くしている家もあり、強い日差しを利用した太陽光発電がさかんである。

4)シベリア(冷帯)

一年じゅう凍ったままの永久凍土が広がる。
住居は外の空気が入らないよう窓を二重にし、都市部にあるアパートは高床となっていて、暖房の熱で永久凍土がとけて建物が傾くのを防いでいる

5)カナダ北部(寒帯)

イヌイットとよばれる人々が生活している。
農業ができないので、カリブー(野生のトナカイ)やあざらしの狩りを中心に、テントやイグルー(海の氷の雪を固めてドーム状に積み上げた住居)に住んで移動しながら生活した。

近年では、定住化が進み、発電もおこなわれるようになって電化製品が使われていたり、スーパーマーケットで食べ物が手に入るようになったり、移動にはスノーモービルが使われたりするなど、近代化が進んでいる。

6)アンデス山脈(高山気候)

標高が高く、年間の平均気温が低い気候のため、とうもろこし・じゃがいもなどを栽培し、寒くて作物が育たない標高のところではリャマ・アルパカの放牧を行っている。

高地で木が少ないため、住居は石や日干しレンガでつくられている。
高地の寒さや強い風を防ぐため、ポンチョやつばのついた帽子を身につける。