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この問題でおさえたいこと

交通は本州四国連絡橋とその影響をおさえる!
産業は瀬戸内工業地域の石油化学コンビナートと高知県・鳥取県の農業が一番のポイント!

解答
(1)
Ⅰ…イ   Ⅱ…ア
Ⅲ…ウ   Ⅳ…イ
(2)

(3)
下関
(4)
① ウ
② エ
(5)
ストロー現象(効果)

解説

(1)Ⅰは砂丘があることから鳥取市(鳥取県の県庁所在地)、Ⅱは人口が100万人を超えていて政令指定都市(要するに区がある市)なので広島市(広島県の県庁所在地)、Ⅲは道後温泉があってかんきつ類の栽培がさかんなので松山市(愛媛県の県庁所在地)、Ⅳは瑠璃光寺五重塔があって"西の京"と呼ばれている都市なので山口市(山口県の県庁所在地)です。

このうち、松山市だけが県名と県庁所在地都市名が異なります。ほかの3都市は県名と同じです。そして、本州四国連絡橋は「ポイントのまとめ」にあるとおり、岡山県と香川県、広島県と愛媛県、兵庫県と徳島県に通っています。

(2)鳥取砂丘で栽培されているものなので、「ポイントのまとめ」より、長いも・らっきょうがあてはまりますね。らっきょうは砂地でもよく育つので、江戸時代から鳥取で栽培されるようになりました。第二次世界大戦後、生産量が増大しました。

ちなみに、アのピーマン・きゅうりは夏野菜であり、宮崎県や高知県で促成栽培がさかんにされています。イのもも・ぶどうは、水はけのよい扇状地がある山梨県や、温暖な気候の岡山県で栽培がさかんです。エのてんさい・とうもろこしは冷涼な気候の北海道で栽培がさかんです。

(3)下関市は本州最西端の市です。山口市は下関市より内陸に位置しています。産業は海沿いの都市で発達しているため、人口も海沿いの都市のほうが多くなる傾向にあります。

(4)① 瀬戸内海に流れ込む河川には大河川とよばれるほどのものがありません。また、香川県に多いとされているため池も、工業用として使われているわけではありません。

② 「ポイントのまとめ」にあるとおり、倉敷市は水島地区を中心に石油化学コンビナートがあり、それによって石油化学工業がさかんです。

(5)「ポイントのまとめ」にもあるとおり、人や産業が大都市へ吸いよせられて小さな地方都市が衰退していくことをストロー現象(効果)といいます。中国・四国地方でも、交通網の発達により、人口や資本が広島や岡山へ吸収されていってしまうという問題が生じています。

ポイントのまとめ

1.交通

本州と四国をつなぐルート(本州四国連絡橋)は3つある。

橋の開通により、移動時間が大幅に短縮され、移動手段がフェリーから鉄道や自動車に変化したことで、通勤・通学をする人が増えた。
一方で、大都市に人が吸い寄せられて地元の都市が衰退していくストロー現象が問題になっている。

2.産業

1)工業

瀬戸内海沿岸は天候にめぐまれやすいため、塩田が多く、塩の生産がさかんだった。
しかし、塩は工場で生産されるようになり、塩田が使われなくなった。その跡地や沿岸の埋め立て地に工場が進出し、瀬戸内工業地域が形成された。

臨海部にあり、資源の輸入や製品の輸出がしやすいため、石油化学工業や製鉄業、自動車工業など重化学工業がさかん。
例:岡山県倉敷市水島地区や山口県周南市・岩国市には石油化学コンビナートがつくられている。

2)農業・漁業