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この問題でおさえたいこと

江戸幕府が倒れるまでの経緯と明治維新が始まるまでの流れを確認する!
地理の統計問題では上位にある国だけでなく下位にある国がヒントになることもある!

解答
(1)産業革命   (2)ア
(3)エ   (4)エ   (5)エ

解説

(1)産業革命は18世紀半ばのイギリスで始まり、その後欧米各国に広まりました。日本では明治時代に産業革命が始まりました。

(2)江戸時代末期の開国後、国内は混乱し、江戸幕府を倒すために1866年、薩摩藩と長州藩は薩長同盟を成立させました。これにより幕府を倒す動きは加速され、1867年に将軍徳川慶喜は大政奉還をおこない、政権を朝廷に返します。この直後に王政復古の大号令が出されて天皇中心の政治にもどることが宣言されましたが、旧幕府側の抵抗も根強く、これが戊辰戦争につながっていくこととなります。

「1866年・1867年のできごと」と問題文にあるために、「年号を覚えていないと解けないのではないか」と思われたかもしれませんが、このように主要なできごとを軸に歴史の流れを理解していれば解くことができます。

(3)南部鉄器は岩手県の伝統工芸品です。ちなみに、南部とは岩手県のあたりの地域名で江戸時代には南部藩がありました。

(4)統計の上位にある国を見ると中国、アメリカ、ロシアがあります。しかし、日本がこれらの国から輸入しているものはいろいろあるので、このことだけから答えを決めることができません。

統計をよく見ると、世界的な水産国であるノルウェーや、えびなど日本向けの水産物の養殖がさかんな東南アジアの国々が入っています。このことから魚介類だと判断することができます。このように、地理の統計問題で上位のデータだけでは判断できない場合はそれ以外のデータにも目をむけて考えてみましょう

(5)魚介類のグラフを見ると、1946年から1995年まで消費量は上がっています。よって、エにある「戦後一貫して魚介類の消費量は減少を続けている」という記述は誤りということになります。