この問題でおさえたいこと
東南アジアではメコン川での稲作とプランテーションがさかん!
ASEANを結成しての交易・工業化により経済も成長!
解答
問1 エ
問2 ① イ ② ウ ③ エ ④ ア
問3 イ
問4 ウ
問5 エ
問6 経済特区
解説
問1 赤道はインドネシアのスマトラ島やカリマンタン島を通ります。ほかにも、南アメリカ大陸のエクアドルやブラジル、アフリカのケニアを通ります。
問2 ①はタイの首都で、「仏教」「チャオプラヤ川」をキーワードにイ、②はフィリピンの首都で、「キリスト教」「バナナ」をキーワードにウと判断できます。
③はマレーシアの首都で、「油ヤシ」や「パーム油」からエと判断できます。「大規模な開発により油ヤシ農園がつくられ」とありますが、これが「ポイントのまとめ」にあるプランテーションです。④はインドネシアの首都ですが、インドネシアの人口は2億人を超えていて東南アジアで一番です。よって、アの文ということになります。ちなみに、オの文は⑤を首都とするカンボジアの説明です。
問3 日本は東経135度の時刻を標準時としており、経度が15度東にずれると世界標準時より1時間早まります。よって、日本は世界標準時より135÷15 = 9時間早い時刻ですから、日本は⑤を首都とする国より、9-7 = 2時間早い時刻になっています。よって、⑤の都市の時刻は2月12日午前11時ということになります。
問4 バングラデシュはミャンマーの西にとなり合っている国で、南アジアに属する国です。ちなみに、ASEANに加盟している国は、インドネシア・カンボジア・シンガポール・タイ・フィリピン・ブルネイ・ベトナム・マレーシア・ミャンマー・ラオスの10か国です。
問5 まず、Cの統計をみると、マレーシアとの貿易がさかんであることがわかります。このことから、国境を接してとなり合っているシンガポールの統計だと判断できます。
そして、Bの統計では輸出の相手の第1位が日本になっています。「ポイントのまとめ」にあるとおり、フィリピンはプランテーションでバナナの栽培がさかんに行われています。その栽培されたバナナは日本にさかんに輸出されているので、Bはフィリピンの統計だといえます。
残ったAがタイの統計といえます。タイには日本や欧米諸国から製造業がさかんに進出していて、そこで製造された機械類を日本や欧米諸国に輸出しています。Bのフィリピンより貿易総額が大きいのはこのためです。
問6 中国で1978年からはじまった改革開放政策の一環として翌年から設定され、中国の経済発展をささえてきました。
ポイントのまとめ
・東南アジアの自然
大部分が熱帯に属し、季節風(モンスーン)の影響を受ける
メコン川という国際河川(2つ以上の国を流れる河川)が流れている
・東南アジアの農業
季節風の影響で雨の多い気候を利用して、タイのチャオプラヤ川河口付近を中心に、米の二期作がさかん
※タイは米の輸出が世界で最も多いです。
東南アジアのほとんどの国は、昔は欧米の植民地だったが、そのころにつくられた大農園(プランテーション)が第二次世界大戦後は現地の人々によって経営されるようになった
例:
- マレーシアの天然ゴムやアブラやし
- フィリピンのバナナ
- インドネシアの天然ゴム
・東南アジアの漁業
タイやインドネシアの海岸では、日本に輸出するためのえびの養殖場がある
しかし、そのためにマングローブが過剰に伐採されているという問題も
・東南アジアの工業・貿易
工業団地を整備し、安い労働力を求める外国企業を積極的に誘致
それにより工業化が進んで輸出の中心は鉱産資源や農産物から機械類へとなり、経済が発展
一方で、都市の人口が急増し、低所得者層が集まる生活環境が悪いスラムができるなどの問題も
ASEAN(東南アジア諸国連合)に加盟している10か国の間では、貿易や人の交流をさらに活発にして、地域の結びつきをより強くしようという動きがされている
・東南アジアの宗教
タイ、ミャンマー、カンボジアでは仏教が信仰されている
インドネシア、マレーシアではイスラム教の信者が多い
フィリピンはスペインやアメリカの植民地だった影響でキリスト教の信者が多い