この問題でおさえたいこと
歴史の勉強で地名が出てきたら地図上の位置を確認する習慣をつけよう!
日本史なら現在のどの都道府県か、世界史なら現在のどの国かという点を考えるとよりよい!
解答
(1)ウ (2)イ
(3)カ (4)ク
(5)ケ (6)ア
(7)キ (8)コ
(9)エ (10)オ
解説
地理の問題ではなくても地図とからめた問題が出題されることがあります。地図上で位置を確認する習慣をつけておくと、そのような問題にも対応することができます。また、地図を確認しながらのほうが歴史の流れをつかみやすくなる場合もあります。
歴史の勉強で地名が出てきたり支配領域が示されたりすれば、教科書、資料集、地図帳などのどれかで確認する習慣をつけましょう。そのときに、「ここは現在の〇〇県にあたるところだな」「今のあの国の領土内だな」など、現在と関係させて確認するとわかりやすいでしょう。
(1)日米和親条約で開かれた港は下田と函館ですが、函館は北海道にありますから、選択肢にはありません。下田は静岡県にあり、地図上のウのところにあります。
(2)豊臣秀吉は佐渡の金山を開発し、江戸時代には幕府が直轄しました。佐渡は新潟県にある島なので、地図上のイの位置にあります。
(3)室町時代の日明貿易では、福岡県にある博多や大阪府にある堺などの都市が拠点として栄えました。堺は地図上ではカの位置にあり、鉄砲の生産がさかんであったことや、有力商人らによる自治が行われたことが知られています。
(4)日清戦争後に結ばれた講和条約は下関条約です。下関は現在の山口県にあるクの位置にあり、そこで結ばれたため、このような条約名になっています。
(5)江戸時代の鎖国中に貿易が行われたのは、地図上のケの位置にある長崎の出島です。中国とオランダとの貿易がここで行われていました。
(6)源頼朝に滅ぼされた奥州藤原氏は、現在の岩手県にある平泉を本拠地にしていました。平泉は地図上のアの位置にあり、世界遺産の中尊寺金色堂があります。
(7)板垣退助は、現在の高知県にあたる土佐藩出身の人物で、その地で立志社をつくりました。よって、現在の高知県の場所を考えればよいので、地図上ではキとなります。
(8)ザビエルがはじめて布教を始めたのは鹿児島なので、地図上の位置はコです。ザビエルは鹿児島のほかにも、山口や京都などでも布教活動を行いました。
(9)比叡山は、滋賀県と京都府にまたがる位置にあります。よって、地図上の位置はエとなります。
(10)後醍醐天皇は、現在の奈良県にある吉野にのがれてそこで南朝を開きましたので、地図上の位置ではオが正解となります。南朝は、京都の北朝と対立しました。