この問題でおさえたいこと
江戸幕府のどの役職が何の仕事を担当していたかを、鎌倉幕府などと混同しないように覚えよう!
大名や朝廷をどう統制したかも重要!
解答
問1 エ
問2
将軍の氏名…徳川家光
制度の名前…参勤交代
問3 寺社奉行
問4 ア
問5
(1) 武家諸法度
(2) エ
問6 ア
解説
問1 関ケ原の戦いは1600年に起こった戦いで、徳川家康が石田三成を破った戦いです。
問2 徳川家光は第3代将軍で、徳川秀忠の子であるということもおさえておきましょう。
問3 寺社奉行・(江戸)町奉行・勘定奉行をまとめて三奉行といいますが、その中でも寺社奉行は一番格上のものでした。寺社奉行は「ポイントのまとめ」にもあるとおり、寺社の取りしまりが任務で、おもに譜代大名が任命されていました。
問5
(2) 京都守護と六波羅探題は両方とも鎌倉幕府の役職で、京都や近畿地方の政務をつかさどっていた役職です。もともとは京都守護だったのですが、承久の乱後に六波羅探題に代わられました。
京都町奉行は遠国奉行の一つで、江戸幕府が京都に設置したものです。ちなみに、単に「町奉行」という単語だけだと、それは江戸町奉行を指します。
問6 アは1602年、イは1510年、ウは1688年、エは1776年のできごとです。江戸幕府が開かれたのは1603年ですから、最も近いのはアとなります。日本で江戸時代が始まるぐらいのころには、すでにヨーロッパでは海外進出の動きが始まっていたということなんですね。
ポイントのまとめ
1.江戸幕府のしくみ
将軍をトップにして、次のような役職がある
老中…政務全般をとりしきる。
老中のもとにおかれている役職として、
- 大目付…大名の監視。
- 町奉行…江戸の行政や裁判。
- 勘定奉行…幕府の財政、幕領の監督。
- 遠国奉行…重要な都市の支配。
大老…将軍の補佐役。緊急時に臨時で老中の上に最高職としておかれる。
若年寄…老中の補佐役。
寺社奉行…寺社の取りしまり。
京都所司代…朝廷の監視、京都の警護。
大阪城代…西国大名の監視、京都の警護。
2.大名や朝廷の統制
a.大名の統制
1.大名を3つの種類に分けて、日本全国に配置した
- 親藩
…徳川一族。日本の重要な地域に配置された。 - 譜代大名
…関ケ原の戦いの前から徳川氏に従っていた大名。江戸から近い地域に配置された。 - 外様大名
…関ケ原の戦いの後から徳川氏に従っていた大名。江戸から遠い地域に配置された。要職にも就かせなかった。
2.武家諸法度の制定
内容:幕府の許可なき城の修理の禁止、幕府の許可なき結婚の禁止など
目的:徳川家に匹敵する力をもった大名をつくらないため
3.参勤交代の導入
内容:妻子を人質として江戸に住ませ、大名に1年ごとに江戸と領地を行き来させるもので、徳川家光が導入
目的:江戸と領地を行き来させる費用により、大名を財政的に弱体化させるため
b.天皇や朝廷の統制
禁中並公家諸法度により、天皇や朝廷に、政治に介入させないようにした