この問題でおさえたいこと
ヨーロッパの農業は気候と関連させて理解するとGood!
工業は地名だけでなく移り変わりもおさえておく!
解答
(1)ア
(2)
① イ
② ア
③ オ
④ ウ
⑤ キ
(3)
【 1 】…ポルダー
【 2 】…産業
【 3 】…混合
【 4 】…ルール
(4)ロッテルダム
解説
(1)日本の面積は約38万km2なのに対し、ドイツは約36万km2、フランスは約55万km2、イタリアは約30万km2、オランダは約4万1千km2となっています。
(2)①はオランダ、②はイギリス、③はフランス、④はドイツ、⑤はイタリアを説明した文です。どの国も中学社会で重要な国々ですから、地図上でしっかり位置を確認しましょう。
(3)②の文にてふれられていた産業革命ですが、イギリスでワットという人物が蒸気機関を発明したことで始まりました。
ポイントのまとめ
1.農業
ヨーロッパ北部(イギリス・オランダ・デンマークなど)…
冷涼で穀物栽培に適さない
→酪農(牛などを飼育して牛乳や乳製品を生産)や園芸農業(野菜や花、果物などを大都市への出荷を目的に栽培する農業)がさかん
※とくにオランダのポルダー(海面より低い、オランダの干拓地)で園芸農業がさかんだということをおさえましょう。
ヨーロッパ中部(アルプス山脈より北側のフランス・ドイツ・東ヨーロッパなど)…
混合農業(小麦などの穀物栽培と、豚などの家畜の飼育を組み合わせた農業)がさかん
※とくにフランスはヨーロッパ最大の農業国で、小麦の生産がさかんということはおさえておきましょう。
ヨーロッパ南部(イタリアなど地中海沿岸)…
地中海性気候(夏は降水量が少なくて乾燥するが、冬は温暖で雨が多い)
→地中海式農業で夏にオリーブ・ぶどう・オレンジ、冬に小麦を栽培
2.工業
産業革命によってイギリスの工業が発展
「世界の工場」とよばれるまでに成長
↓
イギリスだけでなく、フランス・ドイツでも近代工業が発展
とくにドイツのルール工業地域は、ライン川の水運と周囲の豊富な石炭によって、重化学工業で発展
※その後、ルール工業地域はヨーロッパ最大の工業地域となり、これにより、ドイツはヨーロッパ最大の工業国となっていきます。
↓
第二次世界大戦以降、ヨーロッパ諸国の国力に衰え
↓
新しい変化の発生
・北海油田の開発
→イギリスやノルウェーが産油国に
・ヨーロッパ統合の流れ
→ライン川河口のユーロポートはEUの玄関口として発展し、EU最大の貿易港に
航空機産業ではアメリカに対抗するため、国境をこえて各国が共同で生産
・新しい産業の成長
→医薬品や情報通信機器などの先端技術産業(ハイテク産業)がさかんに
※ライン川については、複数の国を流れる国際河川であるということもおさえましょう。